Interstage Shunsaku Data Manager トラブルシューティング集 - Microsoft(R) Windows(R) 2000/ Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 - - UNIX共通 -
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第1章 トラブル対処の概要> 1.3 トラブルの切分けと対処

1.3.5 性能問題の確認と対処

性能問題の可能性がある場合、以下を参考にして事象を特定してください。

データの更新または削除を行っている場合、以下について確認します。

上記に当てはまらない場合には、以下を参照して事象を特定してください。

searcherごとのデータ量の偏り

Shunsakuの検索速度は、最大データ量を持つsearcherに依存します。

そのため、以下の手順で、searcherごとのデータ量を確認してください。

searcherごとのデータ量に大きな偏りがあった場合には、データの再配置を行ってください。

  1. shundstateコマンドを実行し、接続searcher情報から、searcherごとのデータ量を参照します。
    shundstate -s director識別子 -p

  2. searcherごとのデータ量に偏りが見られる場合、shundresendコマンドを実行し、サーチデータの再配置を行います。
    shundresend -s director識別子

  3. shundstateコマンドを再度実行し、接続searcher情報から、searcherごとのデータ量が均等に配置されたことを確認します。
    shundstate -s director識別子 -p

詳細は、“導入・運用ガイド”の“サーチデータの再配置”を参照してください。

ディレクタデータファイルのフラグメンテーション率

データの削除または更新を大量に行っている場合、ディレクタデータファイルのフラグメンテーション率(無駄な領域の割合)が増加し、検索性能が低下することがあります。

そのため、以下の手順でフラグメンテーション率を確認してください。

フラグメンテーション率が高かった場合には、ディレクタデータファイルの最適化を行ってください。

  1. shundstateコマンドを実行し、フラグメンテーション率を確認します。
    shundstate -s director識別子 -w

  2. フラグメンテーション率が高い場合、shundcdsコマンドを実行し、ディレクタデータファイルの最適化を行います。
    shundcds -s director識別子

  3. shundstateコマンドを実行し、最適化後のフラグメンテーション率が0%となっていることを確認します。
    shundstate -s director識別子 -w

詳細は、“導入・運用ガイド”の“ディレクタデータファイルの最適化”を参照してください。

一般的な確認(プロセスごとの調査)

上記に当てはまらない場合、shuncstateコマンドでコネクション情報を採取し、問題箇所の特定と対処を行います。

性能問題への一般的な対処方法については、“1.5 性能問題時の対処”を参照してください。

例)現在のコネクションの状態を表示

shuncstate -s shunc -c

コマンドの詳細については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

アプリケーションの処理が完了済みの場合、または詳細な調査が必要な場合には、性能ログで問題箇所を特定します。性能ログの出力先および内容については、“3.2.3 性能ログファイル”および“導入・運用ガイド”の“性能ログの出力情報”を参照してください。

アプリケーション側の問題であった場合、アプリケーション開発元にご相談ください。

コマンドでは原因が特定できない、または、Shunsakuシステムについて、詳細な調査を必要とする場合には、“3.7 性能問題時の資料採取”に従って資料を採取し、当社技術員(SE)にお知らせください。


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