PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.1 (Linux版) |
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第6章 バックアップとリストア | > 6.1 システムディスクのバックアップとリストア |
1) ノードの電源を投入し、OSのインストールCDをCD-ROMドライブに挿入します。
2) EFIブートマネージャのブートオプション選択画面に表示されるブートデバイスの中から、CD-ROM装置を選択し、レスキューモードで起動します。
Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for Itanium)の場合、以下の手順で起動します。
詳細は、OSのマニュアルを参照してください。
EFI Boot Manager ver 1.10 |
ELILO boot:と表示されたら、linux rescueと入力します。
Choose a Language画面では、Englishを選択します。
Keyboard Type画面では、jp106を選択します。ただし、使用するキーボードに応じて、適宜変更してください。
Setup Networking画面では、ネットワークの設定を行う場合はYes、行わない場合はNoを選択します。Yesを選択した場合、IPアドレスの設定画面に移行します。画面の指定に従ってIPアドレスを設定してください。
Rescue画面では、Skipを選択します。
3) リストア先の物理スライス名を確認します。
リストア先の物理ディスク名を確認します。
# ls -l /sys/block/sd*/device | grep 0000:06:02.0 | grep 0:0:0 lrwxrwxrwx 1 root root 0 Jun 1 2005 /sys/block/sda/device ->\ ../../devices/pci0000:02/0000:02:1f.0/0000:06:02.0/host2/\ target0:0:0/0:0:0:0 # ls -l /sys/block/sd*/device | grep 0000:06:02:0 | grep 0:2:0 lrwxrwxrwx 1 root root 0 Jun 1 2005 /sys/block/sdb/device ->\ ../../devices/pci0000:02/0000:02:1f.0/0000:06:02.0/host2/\ target0:0:2/0:0:2:0 |
grepコマンドの引数には、リストア先となるディスク(この例ではRoot1,Root2)の、「物理ディスク情報とスライス番号の確認」で確認した物理ディスク情報を指定します。
この例では、物理ディスク名は、sda,sdbです。
物理ディスク名と、「物理ディスク情報とスライス番号の確認」で確認したスライス番号を組み合わせることで、物理スライス名が分かります。
この例では、リストア先の物理スライス名は、下記のとおりです。
用途 |
物理スライス名 |
|
---|---|---|
/ |
sda1 |
sdb1 |
/var |
sda2 |
sdb2 |
/usr |
sda3 |
sdb3 |
/boot |
sda4 |
sdb4 |
/boot/efi |
sda5 |
sdb5 |
システムボリュームのスナップショット機能を使用している場合
システムボリュームの結合状態のプロキシボリュームもリストア対象としてください。分離状態のプロキシボリュームはリストア対象にする必要はありません。
プロキシボリュームの状態が分からない場合は、システムボリュームのプロキシボリュームはすべてリストア対象としてください。
4) テープ媒体に採取されているバックアップデータを、一方のスライスにリストアします。
以下に、dump(8)コマンドで採取したバックアップデータを用いて、ルートファイルシステムをリストアする場合の例を示します。この例では、ファイルシステムタイプはext3です。また、一時的なマウントポイントとして、/workディレクトリを使用します。
# mkdir /work # mkfs.ext3 /dev/sda2 # mount -t ext3 /dev/sda2 /work # cd /work # restore rf /dev/st0 . # cd / # umount /work |
mkfs.ext3(8)コマンドおよびmount(8)コマンドの引数では、手順3)で確認した一方のスライスのデバイス特殊ファイルを指定します。
スライスへのリストアがI/Oエラーなどによって失敗する場合は、もう一方のスライスへリストアしてください。
システムディスクをミラーリングする前に採取したバックアップデータを用いてリストアしないでください。
リストア方法の詳細については、リストアするファイルシステムや使用するコマンドのマニュアルを参照してください。
5) 手順4)でリストアしたスライスから、それ以外のスライスにデータをコピーします。
ここでは、sda2からsdb2にデータをコピーする場合の例を示します。
# dd if=/dev/sda2 of=/dev/sdb2 bs=1M |
ミラーリングの多重度がnの場合、ミラーリングされているn個のスライスのうち、手順4)でリストアしたスライス以外のn-1個のすべてのスライスに対し、データをコピーします。
dd(1)コマンドのマニュアルページを参照し、適切なオプションを指定してください。
6) レスキューモードを終了し、システムを起動します。
Red Hat Enterprise Linux AS (v.4 for Itanium)の場合、以下のコマンドでレスキューモードを終了します。
詳細は、OSのマニュアルを参照してください。
# exit |
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