Interstage Application Server 運用ガイド
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C.2.9 運用形態に応じたInterstageの停止
isstopコマンドにより、isstartコマンドで起動したサービスを一括して停止できます。
isstopコマンドによる停止には、以下の3つのモードがあります。
- 通常停止モード
- 起動サービス強制停止モード
- 全強制停止モード
指定するモードにより、停止するサービスが異なりますので注意してください。各モードの詳細については、「Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)」を参照してください。

Interstageをインストールすると、スクリプトK00stopisが、/etc/rc0.dディレクトリ配下に格納されます。マシンのシャットダウン時には、本スクリプトが動作し、Interstageを停止します。

- 停止の途中で異常が発生し、サービスの停止に失敗した場合、isstopコマンドはそのまま終了します。表示されるエラーメッセージを参照し、エラーの原因を取り除いてから再度コマンド実行してください。

- コントロールパネルのサービス、またはnet stopコマンドでInterstageサービスを停止した場合は、起動サービス強制停止モード指定のisstopコマンドが投入されたものとみなします。
- Windows(R)システムをシャットダウンする場合は、シャットダウンの前にInterstageを全強制停止モード(isstop -f)で停止してください。


- 動作中のCORBAのアプリケーションが多い場合などに、CORBAサービスの停止に時間がかかります。CORBAサービスの停止に1分以上かかった場合、Interstageの停止に失敗した旨を表すis20110のメッセージが出力されますので注意してください(CORBAサービスの停止処理は継続されます)。
この条件にあてはまる場合には、isstopコマンド実行前に、環境変数IS_ISV_SVCCTRL_TIMERを設定してください。
IS_ISV_SVCCTRL_TIMERには、od10003のメッセージ出力からod10005のメッセージが出力されるまでの秒数+60の値を設定してください。
例えば、od10003が、10時00分00秒に出力され、od10005が、10時02分00秒に出力された場合、環境変数IS_ISV_SVCCTRL_TIMERには、180を設定します。
IS_ISV_SVCCTRL_TIMER=180
export IS_ISV_SVCCTRL_TIMER
なお、メッセージの出力結果が、以下の両方の条件を満たす場合に、上記の対処を実施してください。
− is20110のメッセージに表示された理由コードが15である。
− is20110のメッセージ出力後、od10005のメッセージが出力された。
- インタフェースリポジトリへ登録したインタフェース情報が多い場合や、CORBAサービスの動作環境ファイルであるconfigに対して“logging = yes”を定義した場合、インタフェースリポジトリの起動に時間がかかります。インタフェースリポジトリの起動に1分以上かかった場合、Interstageの起動に失敗しますので注意してください。
この条件にあてはまる場合には、isstartコマンド実行前に、環境変数IS_ISV_SVCCTRL_TIMERを設定してください。
IS_ISV_SVCCTRL_TIMERには、本メッセージ出力からod20001のメッセージが出力されるまでの秒数+90の値を設定してください。
例えば、is20102が、10時00分00秒に出力され、od20001が、10時00分10秒に出力された場合、環境変数IS_ISV_SVCCTRL_TIMERには、100を設定します。
IS_ISV_SVCCTRL_TIMER=100
export IS_ISV_SVCCTRL_TIMER
なお、本現象は、is20102のメッセージ出力内容により特定できます。is20102のメッセージが出力されている場合には、“メッセージ集”を参照し、原因の特定および対処を行ってください。
- isstopコマンドにより、旧バージョンServletサービスが連動して停止されます。また、isstartコマンドで各サービスを一括起動した場合は、各サービスの停止コマンドを使用しないでください。
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