Interstage Application Server 運用ガイド
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C.2.2 運用形態に応じたInterstageの起動
isstartコマンドによりInterstageを起動します。
isstartコマンドは、Interstageの環境設定時に、運用形態およびInterstage動作環境定義で指定したサービスを起動します。運用形態およびInterstage動作環境定義で指定しなかったサービスについては、isstartコマンドで起動されませんので、各サービスの起動コマンドを用いて起動してください。
また、他のサーバで運用しているネーミングサービスやインタフェースリポジトリを参照している場合には、事前に参照先サーバのInterstageを、起動しておく必要があります。
本コマンドはAdministratorsローカルグループに所属するユーザだけが実行可能です。

Interstageをインストールすると、スクリプトS99startisが、/etc/rc2.dディレクトリ配下に格納されます。マシンの起動時には、本スクリプトが動作し、Interstageを起動します。

- isstartコマンドで起動したサービスに対して、各サービスの起動/停止コマンドを実行しないでください。詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isstart”を参照してください。
- CORBA/SOAPクライアントゲートウェイを起動するためには、あらかじめCORBA/SOAPクライアントゲートウェイの動作環境設定が必要です。詳細については、“SOAPサービス ユーザーズガイド”を参照してください。
- isstartコマンドによりコンポーネントトランザクションサービスを起動すると、インプリメンテーションリポジトリに以下のインプリメンテーションリポジトリIDが登録されます。
これらはコンポーネントトランザクションサービスが停止しても、削除されません。次回起動時に必要な情報であるため、削除しないでください。
- FUJITSU-Interstage-TDLC
- FUJITSU-Interstage-TDRC


- Interstageを起動する前に、使用する機能に応じたOSのチューニングを行ってください。詳細については、“チューニングガイド”を参照してください。
- インタフェースリポジトリへ登録したインタフェース情報が多い場合や、CORBAサービスの動作環境ファイルであるconfigに対して“logging = yes”を定義した場合、インタフェースリポジトリの起動に時間がかかります。インタフェースリポジトリの起動に1分以上かかった場合、Interstageの起動に失敗しますので注意してください。
この条件にあてはまる場合には、isstartコマンド実行前に、環境変数IS_ISV_SVCCTRL_TIMERを設定してください。
IS_ISV_SVCCTRL_TIMERには、本メッセージ出力からod20001のメッセージが出力されるまでの秒数+90の値を設定してください。
例えば、is20102が、10時00分00秒に出力され、od20001が、10時00分10秒に出力された場合、環境変数IS_ISV_SVCCTRL_TIMERには、100を設定します。
IS_ISV_SVCCTRL_TIMER=100
export IS_ISV_SVCCTRL_TIMER
なお、本現象は、is20102のメッセージ出力内容により特定できます。is20102のメッセージが出力されている場合には、“メッセージ集”を参照し、原因の特定および対処を行ってください。
- ネーミングサービスの起動に1分以上かかった場合、Interstageの起動に失敗しますので注意してください。この条件にあてはまる場合には、isstartコマンド実行前に、環境変数IS_ISV_SVCCTRL_TIMERを設定してください。IS_ISV_SVCCTRL_TIMERには、本メッセージ出力からod30102のメッセージが出力されるまでの秒数+90の値を設定してください。例えば、is20102が、10時00分00秒に出力され、od30102が、10時00分10秒に出力された場合、環境変数IS_ISV_SVCCTRL_TIMERには、100を設定します。
IS_ISV_SVCCTRL_TIMER=100
export IS_ISV_SVCCTRL_TIMER
なお、本現象は、is20102のメッセージ出力内容により特定できます。is20102のメッセージが出力されている場合には、“メッセージ集”を参照し、原因の特定および対処を行ってください。
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