PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.2 (Solaris(TM) オペレーティング環境版)
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付録F リファレンスマニュアル> F.1 ファイルシステム共通管理コマンド

F.1.5 mount_sfcfs(1M) 自ノードへのGFS共用ファイルシステムのマウント

◆形式

mount -F sfcfs special | mount_point

mount -F sfcfs special mount_point

◆機能説明

 mount_sfcfs コマンドは、GFS共用ファイルシステムを自ノードのみでマウント処理します。GFS 共用ファイルシステムが使用可能なすべてのノードから本コマンドは使用できます。

 マウント処理の延長で、自ノードで sfcfsd と (必要ならば) MDS を起動します。事前に /etc/vfstab の設定を行う必要があります。

 スーパーユーザだけがマウント処理を行うことができます。

 マウント処理に失敗した場合、エラー情報がコンソールに出力されます。出力されたエラー情報に応じた対処を行ってください。

◆オプション

 以下のオプションが指定できます。

-o mount_options

 vfstab に追加する GFS 共用ファイルシステムエントリのマウントオプションを指定します。マウントオプションを複数個指定する場合、カンマによって区切る必要があります。
 以下のマウントオプションを指定できます。
closesync
 ファイルの最終クローズ時にそのファイルに対する未更新データをすべて反映します。
intr | nointr
 ロックされたファイルシステム上にあるファイル操作待ちになったプロセスに対するキーボード割込みによる強制終了を、許可 (intr) または禁止 (nointr) します。
 省略時は intr です。
noatime
 ファイルの最終参照時を更新しません。
noforcedirectio | forcedirectio
 ファイルシステムを強制ダイレクトI/O指定 (forcedirectio) または強制ダイレクト I/O 指定しない (noforcedirectio) でマウントします。forcedirectio が指定された場合、ファイルシステムへのアクセスが強制的にダイレクト I/O で試みられます。アクセス要求がダイレクト I/O の必要条件を満足していない場合には、通常のアクセスで実施されます。ダイレクト I/O とは、ファイルシステムがカーネル空間に用意したデータ転送用バッファを介さず、直接、ユーザ空間とディスクとの間のデータ転送を行います。
 省略時 noforcedirectio で通常アクセスとなります。
nosuid
 ファイルシステムは setuid 実行許可でマウントされます。しかし、nosuid を指定すると setuid 実行を禁止してマウントされます。
rw | ro
 読み書き可能 (rw) または読み込み専用 (ro) でマウントします。
 省略時は rw です。

◆オペランド

 以下のオペランドが指定できます。

special

 マウントするファイルシステムの代表パーティションのブロック特殊デバイス名を指定します。

mount_point

 マウントを行うディレクトリ名を指定します。

◆使用例

# mount -F sfcfs /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1 /mount_point
# mount -F sfcfs /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1
# mount /mount_point

◆関連ファイル

/etc/mnttab

 マウント中のファイルシステムのテーブル

/etc/vfstab

 ファイルシステムの環境ファイル

◆関連項目

umount_sfcfs(1M), sfcmntgl(1M), sfcumntgl(1M).

"Solaris X Reference Manual Collection" の mount(1M), mnttab(4) , vfstab(4).

◆注意事項


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