PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.2 (Solaris(TM) オペレーティング環境版)
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第3部 Global File Services 共用ファイルシステム> 第23章 ファイルシステムの運用

23.5 ファイルシステムの拡張

 GFS 共用ファイルシステムでは、データ用語説明の退避/復元なしに既存のファイルシステムを拡張することができます。

 ファイルシステムの拡張では sfcadd(1M) を使用します。データパーティション用語説明の新規追加によるファイルシステムの拡張処理は、ファイルシステムをマウントしたまま(オンライン操作)でも、アンマウントした状態(オフライン操作)でも使用できます。

 運用管理ビューでの実行手順については、本書の“21.3.2 ファイルシステム構成変更 (パーティション追加)”を、コマンドでの実行手順については、本書の“22.5 変更 (パーティション追加)”を参照願います。

 ファイルシステムの拡張を予定している場合には、拡張する最大サイズを予測し、ファイルシステム作成時 (sfcnewfs(1M)、または mkfs_sfcfs(1M) 実行時)にファイルシステムのデータサイズを設定しておくようにしてください。GFS 共用ファイルシステムでは、空きファイルデータ領域用語説明エクステント用語説明の形で記憶しています。この空きデータ管理領域は、通常、ファイルシステム作成時に指定されたファイルデータ領域についての情報が管理できるように領域サイズが自動計算されます。しかし、ファイルシステムの拡張を行った場合、本管理領域が不足する可能性があります。(エクステントの形で記憶しているため、空きファイルデータ領域がフラグメント化していなければ管理可能です。フラグメント化が激しい場合には、管理領域不足により、使用できない空き領域が存在してしまうことがあります。)
 また、管理資源が不足しているかどうかは df_sfcfs(1M) に -o v オプションを指定して表示した結果の leaf の総数と空個数から判断できます。

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