PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.2 (Solaris(TM) オペレーティング環境版)
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第3部 Global File Services 共用ファイルシステム> 第22章 ファイルシステムの操作(コマンド編)> 22.6 変更 (共用ノード情報変更)

22.6.2 マウント状態での変更

 GFS 共用ファイルシステムでは、マウント状態で、共用ノード情報を追加することができます。最初に、追加したいノードの共用ノード情報をGFS 共用ファイルシステムに追加します。その後、追加したノードでGFS 共用ファイルシステムがマウントできるようになります。

 本節では、GFS 共用ファイルシステムをマウントした状態で共用ノード情報を追加する手順について説明します。

 ノード情報を削除または更新する場合は、アンマウント状態で行ってください。詳細については、本書の“22.6.1 アンマウント状態での変更”を参照してください。

22.6.2.1 共用ディスク設定

 新たに共用ノードを追加する場合は、ノード情報を追加するファイルシステムを構成する GDS の論理ボリュームが属するディスククラスのスコープ範囲に、追加するノードを設定する必要があります。

 GDS の論理ボリュームが属するディスククラスの操作については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”“運用管理ビューでの操作”から該当項目を参照してください。

22.6.2.2 管理パーティション情報の変更

 新たに共用ノードを追加する場合は、事前に追加されるノードで、sfcsetup -a によりノード情報を管理パーティションに登録してください。

 管理パーティションへのノード情報の登録の詳細については、本書の“20.3 管理パーティションへの構成ノード情報追加”を参照してください。

22.6.2.3 共用ノード情報の変

 GFS 共用ファイルシステムでは、ファイルシステムを共用するノード以外からのアクセスを制限するため、ファイルシステムを共用するノー用語説明に関するノード情報を各パーティション内に保持しています。

 ノード情報には、主に以下の情報を保持しています。

 ノード情報の追加には、sfcnode(1M) を使用します。マウント状態でノード情報を追加する場合、sfcnode(1M)は、既存の共用ノードで実行してください。

 以下に、sfcnode(1M) によって、既存のファイルシステム(/dev/sfdsk/gfs01/rdsk/volume1)に対して、ノード情報(star)を追加する方法を示します。

1. 対象ファイルシステムが sfcnode(1M) を実行するノードで、マウント状態であることを確認します。

sfcinfo(1M) によって出力された、実行するノードの status 欄が “RUN” と表示されていることで確認できます。

# sfcinfo -n /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume1
/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume1:
FSID  hostID    status  hostname
   1  8038xxxx  RUN     sunny
   1  8038yyyy  RUN     moony

2. ファイルシステムへノード用語説明情報(star)を追加します。

# sfcnode -a star /dev/sfdsk/gfs01/rdsk/volume1

 sfcnode(1M) のオプションの詳細については、本書の“付録F.2.15 sfcnode(1M)”を参照してください。

3. ノード情報が追加されたことを確認します。

sfcinfo(1M) の 出力に star の欄が新たに表示されることで確認できます。

# sfcinfo -n /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume1
/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume1:
FSID  hostID    status  hostname
   1  8038xxxx  RUN     sunny
   1  8038yyyy  RUN     moony
   1  8038zzzz  STOP    star

 ファイルシステムの共用ノード範囲のすべてのノードをMDS用語説明 配置ノードに設定している場合、追加したノードもMDS 配置ノードとして設定されます。

 ファイルシステムの共用ノード範囲のすべてのノードをMDS 配置ノードに設定していない場合、追加したノードは MDS 配置ノードとして設定されません。
 ファイルシステムの共用ノード範囲のすべてのノードをMDS 配置ノードに設定していない場合、追加したノードで MDS を動作可能にするためには sfcadm(1M) を使用します。MDS を動作可能にするノードの変更については、本書の “22.8.2 MDS運用情報変更" を参照してください。

22.6.2.4 vfstab の設定

 GFS 共用ファイルシステムでは、ファイルシステムを共用するすべてのノードの /etc/vfstab に、マウントするエントリを書いておく必要があります。

 追加したノードの /etc/vfstab に、ノード情報を追加したGFS 共用ファイルシステムのエントリを追加します。

 /etc/vfstab の設定の詳細については、“22.2.3 vfstabの設定”を参照してください。

22.6.2.5 マウント

 追加したノードで、ノード情報を追加したGFS 共用ファイルシステムをマウントします。

1. 追加したノードで、GFS 共用ファイルシステムをマウントします。

以下に、マウントポイントを指定する場合の例を示します。

# mount /fs1
   マウントポイント:  /fs1

2. GFS 共用ファイルシステムをマウントすることにより、追加したノードで使用可能な状態となったことを確認します。

sfcrscinfo(1M) でMDS の STATE の欄が “run” であるホストがあり、追加ノード(star)の AC の STATE の欄が “run” であることで確認します。

# sfcrscinfo -m /dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume1
/dev/sfdsk/gfs01/dsk/volume1:
FSID  MDS/AC  STATE  S-STATE   RID-1   RID-2   RID-N  hostname
   1  MDS(P)  run    -            0        0       0  sunny
   1  AC      run    -            0        0       0  sunny
   1  MDS(S)  wait   -            0        0       0  moony
   1  AC      run    -            0        0       0  moony
   1  AC      run    -            0        0       0  star


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