PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.2 (Solaris(TM) オペレーティング環境版)
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第3部 Global File Services 共用ファイルシステム> 第22章 ファイルシステムの操作(コマンド編)> 22.5 変更 (パーティション追加)

22.5.2 マウント状態での変更

 GFS 共用ファイルシステムでは、ファイルデータ用語説明の退避/復元なしにマウント状態で、既存の GFS 共用ファイルシステムに新しいパーティショ用語説明をファイルデータ領域またはメタデータ領域として追加できます。

22.5.2.1 共用ディスク設定

 GFS 共用ファイルシステムに新規追加するパーティショ用語説明は、GDS 共用上にある必要があります。対象デバイスは、状態が動作中である必要があります。

 GDS の論理ボリュームの設定は、論理ボリュームが属するディスククラスのタイプを共用に、そして論理ボリュームが属するディスククラスのスコープに、GFS 共用ファイルシステムを共用するノードをすべて指定してください。

 GDS の論理ボリュームが属するディスククラスの操作については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”“運用管理ビューでの操作”から該当項目を参照してください。
 GDS の論理ボリュームの操作については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”“運用管理ビューでの操作”から該当項目を参照してください。

22.5.2.2 ファイルシステム変更

 ここでは、既存の GFS 共用ファイルシステムに新しいデータパーティショ用語説明またはメタパーティショ用語説明を追加すための手順を説明します。

22.5.2.2.1 データパーティション追

 マウント状態でファイルデータ領域にパーティションを追加するには、sfcadd(1M) を使用します。

 sfcadd(1M) で、既存のファイルシステム (/dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume1) に対して、データパーティション (/dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume2) を追加する方法を以下に示します。

 sfcadd(1M) のオプションの詳細については、本書の“付録F.2.1 sfcadd(1M)”を参照してください。注意事項については、マウント状態の場合とアンマウント状態の場合で重複するものがあります。注意事項の詳細については、本書の“22.5.1.3.1 データパーティション追加”を参照してください。

1. 現在のファイルシステムの構成を確認します。

# sfcinfo /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1
/dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1:
FSID special                                      size  Type  mount
   1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1(3fa0081)        407144  META  -----
   1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1(3fa0081)       3761416  DATA  -----
   1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1(3fa0081)          5120  LOG   -----

2. データパーティションの追加を行います。

# sfcadd -D /dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume2 /dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume1

3. データパーティションが追加されたことを確認します。

# sfcinfo /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1
/dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1:
FSID special                                      size  Type  mount
   1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1(3fa0081)        407144  META  -----
   1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1(3fa0081)       3761416  DATA  -----
   1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1(3fa0081)          5120  LOG   -----
   1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume2(3fa008c)         65512  DATA  -----

22.5.2.2.2 メタパーティション追

 マウント状態でメタデータ領域にパーティションを追加するには、sfcadd(1M) を使用します。

 sfcadd(1M) で、既存のファイルシステム (/dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume1) に対して、メタパーティション (/dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume2) を追加する方法を以下に示します。

 sfcadd(1M) のオプションの詳細については、本書の“付録F.2.1 sfcadd(1M)”を参照してください。

1. 現在のファイルシステムの構成を確認します。

# sfcinfo /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1
/dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1:
FSID special                                      size  Type  mount
   1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1(3fa0081)        407144  META  -----
   1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1(3fa0081)       3761416  DATA  -----
   1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1(3fa0081)          5120  LOG   -----

2. メタパーティションの追加を行います。

# sfcadd -M /dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume2 /dev/sfdsk/gfs/rdsk/volume1

3. メタパーティションが追加されたことを確認します。

# sfcinfo /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1
/dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1:
FSID special                                      size  Type  mount
   1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1(3fa0081)        407144  META  -----
   1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1(3fa0081)       3761416  DATA  -----
   1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1(3fa0081)          5120  LOG   -----
   1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume2(3fa008c)         65512  META  -----

メタパーティションの追加には、以下の制限があります。
・ファイルシステム作成時に sfcnewfs(1M) で指定したファイルシステムの最大構成パーティション数 (-l maxvol) を超える場合は、追加が行えません。

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