PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.2 (Solaris(TM) オペレーティング環境版)
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第3部 Global File Services 共用ファイルシステム> 第15章 ファイルシステム設計> 15.2 システム設計

15.2.2 ノードレイアウト

 GFS 共用ファイルシステムでは、1 つのファイルシステムを最大 4 ノード用語説明まで同時共用できます。そして、ファイルシステムのメタデータ用語説明を管理する MDS用語説明 が動作するノードがダウンしても、ファイルシステムとしての処理が継続可能です。このように運用を行うためには、MDS が動作可能なノードを 2 つ以上選択し、MDSノード用語説明として設定します。MDS ノードのうち、通常プライマリ MDS を動作させるノードをプライマリ MDS ノード、通常セカンダリ MDS を動作させるノードはセカンダリ MDS ノード、それ以外のノードを待機MDSノード用語説明とします。

 MDS ノードの設定による影響についての詳細については、本書の“14.1 MDS ダウンリカバリ”を参照してください。

 本書の“15.2.1 ファイルシステムオペレーションとシステム負荷の影響”で説明したように、以下のことを考慮する必要があります。

 MDS は、ファイルシステムを共用する全ノードからの要求を受け付けて、メタデータの更新処理を行います。このため、MDS が動作する可能性のある MDS ノードには、少なくとも 2 つ以上の CPU を搭載してください。

 また、GFS 共用ファイルシステムをアクセスするノードを起動する場合には、そのノードが MDS ノードとして設定しているか、またはプライマリ MDS ノード、セカンダリ MDS ノード、待機 MDS ノードのうち 1 つ以上のノードを同時に起動、または先行して起動している必要があります。MDS ノードに設定しているノードをすべて停止する場合には、該当ファイルシステムをアクセスするすべてのノードが停止している必要があります。

 ファイルシステムを共用するすべてのノードを、プライマリMDSノード用語説明、セカンダリ MDSノード、待機MDSノード用語説明のいずれかに設定することによって,他のノードの状態によらずにノードを起動、停止することが可能になります。また、運用中にプライマリ MDS ノード、セカンダリ MDS ノードが停止した場合にも、待機 MDS ノードに設定したノードだけでファイルシステムを継続して利用できます。この場合、プライマリ MDS、セカンダリ MDS は待機 MDSノード上で起動します。

 待機 MDS ノードでプライマリ、またはセカンダリ MDS が起動される場合、プライマリ MDS、セカンダリ MDS の起動の待ち合わせを行うため、起動に時間がかかる場合があります。

 MDS がダウンした場合、ダウンリカバリ処理の結果、プライマリ MDS ノードに設定したノードでプライマリ MDS が動作していない状態、または、セカンダリ MDS ノードに設定したノードでセカンダリ MDS が動作していない状態になることがあります。この状態を元に戻す (プライマリ MDS ノードでプライマリ MDS が動作し、セカンダリ MDS ノードでセカンダリ MDS が動作する状態に戻す) 場合は、sfcswitch (1M) コマンドで MDS 切戻しを行うことで可能です。
 MDS 切戻しについては、本書の“14.1.5 MDS 切戻し”を参照してください。

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