PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.2 (Solaris(TM) オペレーティング環境版)
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7.2 GFSローカルファイルシステムでのquotaの管理方式
UFS の quota 機能では、一般ユーザ毎の制限値、使用ファイル数、使用ブロック数の情報をファイルシステムのルートディレクトリに存在する「quotas」ファイルで管理します。GFS ローカルファイルシステムでは、この quotas ファイルに加え、ファイルシステム内に隠ぺいされた quotas ファイルを使用します。GFS ローカルファイルシステムでは前者を「external quotas」、後者を「internal quotas」と呼びます。external quotas ファイルでは一般ユーザ毎の制限値を、internal quotas ファイルでは一般ユーザ毎の制限値、使用ファイル数、使用ブロック数を管理します。
この 2 つのファイルで管理することにより、以下の利点があります。
- 人為的なミスで external quotas ファイルを rm(1) コマンドなどで削除した場合でも internal quotas ファイルは残っています。このため、quota 情報の再設定や quota 情報の整合処理を行う必要がありません。また、external quotas ファイルは、internal quotas ファイルから容易に復旧することができます。
- external quotas ファイルは、制限値のみを管理するため、運用中にこのファイルをバックアップおよびリストアを行っても使用ファイル数、使用ブロック数は変更されません。このため、quota 情報の整合処理を行う必要がありません。
- internal quotas ファイルの更新情報は、アップデートログ領域に書き込まれるため、システムダウン後、短時間でファイルシステムの整合性を回復できます。
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