PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.2 (Solaris(TM) オペレーティング環境版) |
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第2部 Global File Services ローカルファイルシステム | > 第2章 GFSローカルファイルシステム |
GFS ローカルファイルシステムでは、アップデートログと呼ぶファイルシステム構造への変更を記録する機能を利用することによって、システム障害から、数秒〜数十秒で回復することができます。
システム障害から回復するとき、GFS ローカルファイルシステムの fsck_sfxfs(1M) は、アップデートログをスキャンし、システム障害時に行っていたファイルシステム操作を無効にするか、完了させます。その後、ファイルシステム構造のフルチェックをすることなく、マウントして利用することが可能となります。
fsck_sfxfs(1M) のフルチェックモードも提供しています。ディスクのハードウェア障害から回復するためにフルチェックの fsck_sfxfs(1M) が必要な場合があります。
アップデートログ領域のサイズは、sfxnewfs(1M) のオプションで指定することが可能です。オプションでの指定を省略した場合は、ファイルシステムサイズの 1% のサイズを割り当てます。ただし、ファイルシステムサイズの 1% のサイズが、5 メガバイト以下の場合は 5 メガバイト、50 メガバイト以上の場合は 50 メガバイトがオプション省略時の値となります。
アップデートログ領域を大きく取ることにより、ファイルシステム性能を改善することが可能です。ただし、ファイルシステムの回復時間の増大を伴うことがあります。設定を行う場合には、50 メガバイト以下の値を使用することを推奨します。
アップデートログの I/O によるファイルシステム性能の低下を避けるため、アップデートログ領域を別パーティションに設ける機能を提供しています。(sfxnewfs(1M) のオプションを参照してください)
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