PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.2 (Solaris(TM) オペレーティング環境版）

2.1 GFSローカルファイルシステム

　GFS ローカルファイルシステムは、エクステントベースのファイルシステムであり、以下のシステム上で使用することができます。

• 32bit/64bit の Solaris 8 OE
• 32bit/64bit の Solaris 9 OE

　GFS ローカルファイルシステムは、UNIX の代表的なファイルシステム UFS を拡張し、可用性、性能を向上させています。

　GFS ローカルファイルシステムの主な機能は、以下のとおりです。

• 複数のパーティション (スライス) を一つのファイルシステムに割り当てるマルチパーティション構成が可能
• 高速ファイルシステム回復(UFS ロギングと同等機能)
• エクステントベース管理による連続ブロック割当て
• ファイルシステムのファイルデータ領域の拡張
• ディスクブロック故障時の領域再割当て
• ファイルへのエクステント属性情報の設定

　UFS ファイルシステムと同じく利用できる主なアプリケーションインタフェースは以下のものです。

• 64bitファイルシステムインターフェース
• ダイレクトI/O
• ファイルロック
• quota機能
• ACL

　GFS ローカルファイルシステムでは、以下の機能を除いて、UFS ファイルシステムの機能をサポートしています。

• ルートファイルシステム, /usr, /var, /opt としての使用
• Solaris 9 OE で追加された、拡張ファイル属性の設定
• Solaris 9 OE で追加された、non-blocking 強制ロック指定のマウント