Systemwalker Centric Manager 業務サーバクラスタ適用ガイド UNIX編 - UNIX共通 -
目次 前ページ次ページ

第5章 利用機能別に必要な設定

5.4 共有ディスクのログファイルを監視する場合

共有ディスクのログファイル監視機能は、クラスタ上のアプリケーションなどが、共有ディスク上に出力したテキスト形式のメッセージを、監視イベントとして扱うことができます。

共有ディスクのログファイル監視の設定は、共有ディスクファイル監視定義ファイル(opashrfmon)に、共有ディスク上のログファイルを定義することで行います。

共有ディスクのログファイル監視では、定義後Systemwalker Centric Managerの再起動を最初に行った直後からファイルの内容を通知します。それ以前のファイルの内容は通知されません。

■共有ディスクのログファイル監視の設定方法

設定方法を以下に示します。

  1. 共有ディスクファイル監視定義ファイルを定義します。

    プライマリノードおよびセカンダリノードで、それぞれ以下のファイルに、監視対象となるファイル名とそれに関連する情報を定義します。定義方法については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

    /etc/opt/FJSVsagt/opashrfmon

  2. 監視モードを指定します。

    以下のコマンドを実行し、監視モードを指定します。UNIX版では“コマンドモード”を選択してください。

    /opt/systemwalker/bin/opasfmon -m cmd

  3. ファイル監視間隔を指定します。
    1. 運用管理クライアントで、[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[システム監視設定]を選択し、[システム監視設定[接続先設定]]ダイアログボックスを表示します。
    2. 対象の業務サーバを指定し、[システム監視設定]ダイアログボックスを表示します。
    3. [通信環境定義]ボタンをクリックし、[通信環境定義]ダイアログボックスを表示します。
    4. [通信環境定義]ダイアログボックスで、[動作設定]タブの“ファイル監視間隔”を、“1秒〜3600秒”の範囲で指定します。
  4. Systemwalker Centric Managerを再起動します。
    1. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止します。

      /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

    2. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

      /opt/systemwalker/bin/scentricmgr

  5. 使用しているクラスタに応じて以下の設定を行います。

    【PRIMECLUSTERを使用する場合】

    監視対象となるファイルが所属するサービスのOnline/Offlineスクリプトを変更します。

    1. サービスをOnlineにする処理に以下のコマンドを追加します。

      /opt/systemwalker/bin/opasfmon -s 監視対象ファイル名

    2. サービスをOfflineにする処理に以下のコマンドを追加します。

      /opt/systemwalker/bin/opasfmon -e 監視対象ファイル名

    監視対象ファイル名には、共有ディスクファイル監視定義ファイル(opashrfmon)に定義したファイル名を指定してください。

    サービスの登録方法については、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。

    【Sun Cluster】

    監視対象となるファイルが所属するリソースグループの各メソッドを変更します。

    1. リソースグループがオンラインになる処理(STARTメソッドなど)に以下のコマンドを追加します。

      /opt/systemwalker/bin/opasfmon -s 監視対象ファイル名

    2. リソースグループがオフラインになる処理(STOPメソッドなど)に以下のコマンドを追加します。

      /opt/systemwalker/bin/opasfmon -e 監視対象ファイル名

    監視対象ファイル名には、/etc/opt/FJSVsagt/opashrfmonに定義したファイル名を指定してください。

    リソースグループのメソッドの登録方法については、Sun Clusterのマニュアルを参照してください。

■ファイル名が変わるログファイルを監視する場合

ファイル名が途中で変更される共有ディスクのログファイルを監視することができます。

設定方法を以下に示します。詳細は、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。

  1. 監視ファイル名格納ファイルを作成します。
    1. 共有ディスク上に、任意のファイル名で指定します。

      ファイル名の最後は、“.+@”を付けてください。

      (例:C:\app\file.+@)

    2. 作成したファイルの1行目に、監視を行うログファイルを入力します。
  2. 共有ディスクファイル監視定義ファイルに、監視ファイル格納ファイルを定義します。
  3. Systemwalker Centric Managerを再起動します。
    1. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止します。

      /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

    2. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

      /opt/systemwalker/bin/scentricmgr

       

運用中に監視対象のログファイルを切り替える場合は以下の手順で行ってください。

  1. 以下のコマンドを実行し、共有ディスクファイル監視機能を停止します。

    /opt/systemwalker/bin/opashrfmonext -p

  2. 監視ファイル名格納ファイルの監視対象ファイル名の変更をします。
  3. 以下のコマンドを実行し、共有ディスクファイル監視機能を起動します。

    /opt/systemwalker/bin/opashrfmonext -s

◆シェルスクリプトの例

上記の手順を自動的に行うためのシェルスクリプトの例を以下に示します。例では、ファイル名は以下のようになっています。

本シェルスクリプトをcrontabに登録することで自動的にファイル名の変更を行うことができます。

#!/bin/sh

/opt/systemwalker/bin/opashrfmonext -p
# daily
echo `date '+app1_LOG%y%m%d.txt'` > /app/applog1.+@
echo `date '+app2_LOG%y%m%d.txt'` > /app/applog2.+@
# monthly
day=`date '+%d'`
if [ $day = "01" ]
then
echo `date '+app3_LOG%y%m.txt'` > /app/applog3.+@
fi
/opt/systemwalker/bin/opashrfmonext -s

 


目次 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 1995-2006