InfoDirectory SDK 使用手引書 |
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第4章 LDAPコマンド | > 4.3 LDIF | > 4.3.2 標準形式のエントリ情報 |
この行には、属性名と属性値を分割するために“:”(コロン)で区切って記述します。また、1つの属性値が複数行にまたがる場合、次の行の先頭1文字を空白として、2文字目から属性値の続きを指定します。行の先頭が空白の場合、その行は、前の行の続きとみなされます。
オブジェクト属性の指定については、オブジェクトクラスの指定を参照してください。
◆文字列を属性値に指定する場合
属性値に文字列を指定する場合、以下の形式で記述します。
属性名 : 属性値
◆ファイル名を属性値に指定する場合
属性値をファイルから読み込む場合、以下の形式で記述します。
ただし、DNは、ファイルから読み込めません。また、本形式は、LDAP V3オプションを指定した場合だけ有効になります。
- 形式1
属性名 : ファイル名
- 形式2
属性名 :< ファイル名
上記の形式で属性値を指定した場合、指定されたファイルの内容が属性値となります。形式1は、ldapmodifyコマンドで、-bオプションを使用した場合に有効となります。(-bオプションを指定しない場合、ファイル名が属性値となります)
ファイル名は、以下の形式で記述します。
- Base64形式以外のファイルを指定する場合
Base64形式のファイルを指定する場合、ファイル名には、“/”(スラッシュ)で始まる形式でファイルのパス名記述します。ファイル名には、URL形式を指定できません。
属性名: /work/base64.data
属性名:< /work/base64.data
以下のシンタックスが設定されている属性は、Base64形式のファイルを指定できません。
詳細は、サーバ側のInfoDirectory使用手引書“付録 サポート属性”を参照してください。
Audio
Binary
Certificate
CertificateList
CertificatePair
SupportedAlgorithm
JPEG
fax
- Base64形式以外のファイルを指定する場合
ファイルのパス名をURL形式で指定します。URLで指定できるスキームは、fileスキームだけです。また、URLで指定するホスト名およびポート番号は無視されます。そのため指定可能なファイルは、ローカルなファイルだけです。文字列データの場合、UTF-8コードで指定してください。バイナリデータの場合、バイナリ形式のファイルを指定する必要があります。また、属性名の後に";binary"を指定する必要がある属性名に関しては、後続の注意事項を参照してください。
属性名: file:///work/attrvalue.data
属性名:< file:///work/attrvalue.data属性名;binary: file:///work/attrvalue.data
属性名;binary:< file:///work/attrvalue.data
◆Base64形式のデータを属性値に指定する場合
属性値に、Base64形式でエンコードしたデータを以下の形式で指定できます。また、属性名の後に";binary"を指定する必要がある属性名に関しては、後続の注意事項を参照してください。
本形式は、LDAP V3オプションを指定した場合だけ有効となります。指定方法は、以下のように記述します。
- 形式1
属性名;binary:: 属性値(Base64形式でエンコード)
- 形式2
属性名:: 属性値(Base64形式でエンコード)
";binary"指定するときの注意事項
以下のシンタックスが設定されている属性をLDIFで指定する場合、属性名の後に、";binary"を指定する必要があります。ファイルの内容がバイナリデータの場合、必ずしも";binary"を指定する必要がありませんので注意してください。
また、属性値にファイル名を指定する場合、以下に該当する属性名は、Base64形式のファイルを指定できません。
詳細は、サーバ側のInfoDirectory使用手引書“付録 サポート属性”を参照してください。
Audio
Binary
Certificate
CertificateList
CertificatePair
SupportedAlgorithm
fax
次に属性値の記述例を示します。
記述例1
複数行にまたがるバイナリ値を指定した場合
dn: cn=富士通 太郎,o=Fujitsu Limited, c=JP
objectclass: person
jpegPhoto:: gqCCo2C0ILTgtaC2Q0KgtyC3YLegt+C4A0KguKCooLkgqa
C5g0KgueC6ILpguqC6w0KgvENCg==
記述例2
属性値をファイルから読み込む場合
#Tarou1.txtはBase64、Tarou2.txtはUTF-8
#Tarou_photo.jpg、Tarou_cert.certはバイナリ
dn: cn=富士通 太郎,o=Fujitsu Limited, c=JP
objectclass: person
description:< /home/Tarou/Tarou1.txt
description:< file:///home/Tarou/Tarou2.txt
jpegPhoto:< file:///home/Tarou/Tarou_photo.jpg
certificateRevocationList;binary:< file:///home/Tarou/Tarou_cert.cert
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