Systemwalker Operation Manager スケジュール分散機能説明書 - Solaris(TM) オペレーティングシステム - - Linux/Linux for Itanium(R) - - HP-UX - |
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第3章 運用方法 | > 3.3 持ち越しジョブネットの運用 |
日変わり時刻が到来したときに持ち越しジョブネットが存在する場合、その状態と運用指示の組み合わせによって、どのように動作するかについて説明します。運用指示ごとのジョブネットの動作の詳細、およびユーザが操作をした場合の動作の詳細については、“持ち越しジョブネットの状態と操作について”を参照してください。
持ち越しジョブネットが存在する場合、[スケジュール分散環境設定]ダイアログボックスの設定でSYSLOGに通知することができます。詳細は、“環境設定”を参照してください。
持ち越しジョブネットの状態が、確認操作を有効とする設定がされている異常終了、強制終了の状態で、かつ確認操作がされていない場合は、ジョブネットはそのままの状態で持ち越されます。持ち越しジョブネットの運用指示によって、状態および動作が変わります。
異常終了/強制終了状態のジョブネットは持ち越しジョブネットとは扱われず、当日の同一ジョブネットがスケジュールされます。
当日の同名ジョブネットのスケジュールはされません。確認操作を行った時点で、当日の同名ジョブネットがスケジュールされます。
持ち越しジョブネットの異常終了/強制終了状態はそのままで、当日の同一ジョブネットがスケジュールされます。
持ち越しジョブネットの運用指示によって、状態および動作が変わります。
運用指示が“打ち切り”のジョブネットは、[スケジュール分散環境設定]ダイアログボックスで指定した方法に従って対処されます。[動作中ジョブネットの処理を継続する]を指定した場合は、ジョブネットは継続されます。[動作中ジョブネットの強制終了]を指定した場合は、実行中/警告のジョブネットは強制終了され、停止中のジョブネットは無効となります。どちらの場合も、当日のジョブネットは日変わり時刻が到来するとスケジュールされます。
運用指示が“完了待ち”/“オペレータ対処”のジョブネットは、日変わり時刻が到来すると自動的に翌日に持ち越され、当日の同一ジョブネットは、持ち越したジョブネットが完了した時点でスケジュールされます。実行中/警告のジョブネットは、“オペレータ対処”による停止はされません。
運用指示が“並列走行”のジョブネットは、日変わり時刻が到来すると自動的に翌日に持ち越されます。当日の同一ジョブネットは、持ち越しジョブネットの状態にかかわらず、日変わり時刻が到来するとスケジュールされます。
[ジョブネットのプロパティ]ウィンドウ[メッセージ]シートで、[日変わり時刻到来時に持ち越し処理を行う]設定がされていないジョブネットは、日変わり時刻の到来とともにジョブネットのスケジュールが削除され、当日の同一ジョブネットは、日変わり時刻が到来するとスケジュールされます。[日変わり時刻到来時に持ち越し処理を行う]設定がされているジョブネットは、運用指示によって、状態および動作が変わります。
ジョブネットは、日変わり時刻が到来すると起動条件が破棄され、当日の同一ジョブネットは、日変わり時刻が到来するとスケジュールされます。
ジョブネットは、日変わり時刻が到来すると自動的に翌日に持ち越され、起動条件が整った時点で実行されます。当日の同一ジョブネットは、“完了待ち”のジョブネットが完了した時点でスケジュールされます。
ジョブネットは、日変わり時刻が到来すると自動的に翌日に持ち越され、起動条件が整った時点で実行されます。当日の同一ジョブネットは、持ち越しジョブネットの状態にかかわらず、日変わり時刻が到来するとスケジュールされます。
ジョブネットは、日変わり時刻をまたがると停止状態になります。ユーザが、持ち越しジョブネットに対する何らかの操作を行い、持ち越しジョブネットが完了した時点で、本日の同一ジョブネットがスケジュールされます。
運用指示ごとの、動作例を説明します。
[Systemwalker Operation Manager]ウィンドウの、[ガントチャート]ウィンドウ部分を抜粋して説明しています。また、日変わり時刻は、“00:00”に設定されているものとします。
運用指示が、“打ち切り”のジョブネットの動作例を説明します。
前日に実行中のジョブネットは、日変わり時刻“00:00”を越えてもそのまま実行され、当日分のジョブネットは、“並列走行”と同様、起動時刻が到来すると起動されます。(下図の“NET002”参照)
前日に実行待ちのジョブネットは、起動予定が取り消され、当日分の起動予定が設定されます。(下図の“NET003”参照)
前日に実行中のジョブネットは、日変わり時刻“00:00”で強制終了され、当日分の起動予定が設定されます。(下図の“NET002”参照)
前日に実行待ちのジョブネットは、[動作中ジョブネットの処理を継続する]の動作と同様、起動予定が取り消され、当日分が設定されます。(下図の“NET003”参照)
運用指示が、“完了待ち”のジョブネットの動作例を説明します。
前日分のジョブネットが完了するまで当日分の起動予定は設定されません。
下図の“NET003”は、“NET002”が終了するとき発生するメッセージを待って起動されるとします。“NET002”は、日変わり時刻“00:00”を越えても実行中で、“NET003”は実行待ち(持ち越し)のため、12月25日分の“NET002”および“NET003”の起動予定は設定されません。
前日分のジョブネットが完了すると、当日分の起動予定が設定され、実行されます。(下図の“NET002”および“NET003”参照)
運用指示が、“並列走行”のジョブネットの動作例を説明します。
前日分のジョブネットが終了していなくても、起動予定は設定され、予定の時刻になると、ジョブネットは起動されます。(“NET002”および“NET003”参照)
運用指示が、“オペレータ対処”のジョブネットの動作例を説明します。
前日に実行されなかったジョブネットは、日変わり時刻が到来すると停止されます。
下図の“NET002”は実行中で、“NET003”は開始遅延で日変わり時刻が到来したとします。“NET001”は、正常終了なので、当日分の起動予定が設定されます。実行中の“NET002”および開始遅延の“NET003”は起動予定はまだ設定されず、開始遅延の“NET003”は停止となり、オペレータの対処待ちとなります。
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