Symfoware Server 解説書 - FUJITSU -
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第3章 Symfoware Serverのデータベースの構成> 3.4 格納構造> 3.4.2 格納構造の種類

3.4.2.1 実表の格納構造

実表の格納構造は、データベースのアクセスの特性から、以下の格納構造のうち、どれか1つを選択できます。

選択は格納構造定義で行います。

実表の格納構造の概要と種類について、以下に示します。

[図:実表の格納構造の概要と種類]

■SEQUENTIAL構

SEQUENTIAL構造は、データをその挿入順に格納する構造です。格納されたデータを単純に格納順に取り出したり、条件を満たすデータの集合を取り出したりすることができます。データを昇順に格納するため、データの格納効率がよくディスクボリュームの省スペース化が図れます。

■RANDOM構

RANDOM構造は、データに対して、そのキーとなる列の組の値から格納するページ(これをバケットと呼びます)を計算し、格納する構造です。RANDOM構造は、データ操作のキーとなる列の値から、ページの番地にハッシュ関数を利用して求めるような索引手法を特徴としています。これをハッシュ構造の索引手法と呼びます。ハッシュ構造は、BTREE構造と異なり、索引としてのデータ実体は存在しません。そのため、大容量のデータベースの場合でも、高速で安定したアクセス性能が期待できます。

■OBJECT構

OBJECT構造は、XMLデータおよび写真などのBLOBデータをその挿入順に格納する構造です。OBJECT構造は、31キロバイトを超えるBLOB型のデータを格納する専用の構造です。


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