FUJITSU Linkexpress Replication option説明書
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第3章 オープンサーバ間:Oracle抽出レプリケーション> 3.10 レプリケーション運用の監視> 3.10.4 ログファイルの監視

3.10.4.1 ログファイルの監視手段

Linkexpress Replication optionでは、差分ログファイルの容量監視を行うために以下の機能を提供しています。レプリケーションの運用にあたっては、これらの機能を使って、ログファイルの容量不足を未然に防ぐことが必要です。

機能

内容

対象ログファイル

方法

警告メッセージ

ログファイル内での使用率が警告率を超えた場合に、コンソール(注)に警告メッセージを出力します。

差分ログファイル

抽出定義時に、警告率をlxrpocreコマンドで指定します。詳細は、
6.20 lxrpocreコマンド”を参照してください。

状態表示

ログファイルの状態(例えばファイル内使用率など)を標準出力に対して出力します。

差分ログファイル

lxrpologコマンドで状態を表示することができます。詳細は、
6.28 lxrpologコマンド(差分ログファイルの状態表示)”を参照してください。

注)コンソールについては、“はじめに”を参照してください。

警告メッセージのメッセージ番号とメッセージ内容を以下に示します。

対象ログファイル

メッセージ番号

メッセージ

差分ログファイル

RP13005

差分ログファイルの使用率がd*パーセントを超えました 抽出定義名=s*

トランザクションログデータベースは、Oracleのデータベースであるために、Oracleの機能を利用した容量監視を実施してください。

以下に例を示します。

容量監視を行うためにOSコマンドを使います。トランザクションログデータベースのTABLESPACEに割り付けているデータファイルに自動拡張を設定し、データファイルのサイズをOSコマンドを使って監視することで実現できます。

なお、TABLESPACEにローデバイスを割り付けた場合はサイズを使って監視できません。この場合は、ローデバイスにデータファイルを追加して割り付けを行い、データファイルに自動拡張を設定することで監視可能になります。

方法例

内容

対象ログファイル

方法

例1

TABLESPACEが割り付いているデータファイルのあるディスクの空容量に余裕があることを確認します。

トランザクションログデータベース

dfコマンドなどを使用して、TABLESPACEに割り付けているデータファイルのディスクの使用率を監視します。

例2

TABLESPACEが割り付いているデータファイルのサイズが割当て可能な最大サイズに対して余裕のあることを確認します。

lsコマンドを使って、TABLESPACEに割り付けているデータファイルのファイルサイズを出力します。
割当て可能な最大サイズの自動拡張の設定は、SQLコマンドでディクショナリ・ビュー(SYS.DBA_DATA_FILES)を参照することで確認することができます。


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