FUJITSU Linkexpress Replication option説明書 |
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第3章 オープンサーバ間:Oracle抽出レプリケーション | > 3.1 Oracle抽出レプリケーションについて | > 3.1.1 サポートする機能範囲 |
ここでは、特に注意が必要な事項について説明します。他の細かな注意事項については、本章および“6章 コマンドリファレンス”に記述しています。
Oracleの異常や、Linkexpress Replication optionのシステムファイルのディスク破壊などの理由により、一括差分複写業務が異常終了した場合には、全複写業務を実行し、複写元データベースと複写先データベースの同期をとる必要があります。
トランザクションログデータベースから差分ログを収集する処理は、Oracleの性能に依存します。そのため、バッファキャッシュやデータベースのブロックサイズなどのOracleシステムパラメタのチューニングを必ず実施する必要があります。
数値型のデータ型で、実際にデータベースに格納されているデータの精度および位取りが、抽出定義に指定した抽出形式(DATATYPEに指定したデータ型)の精度を超えた場合には、そのデータに対して抽出形式に格納可能な近似値が代替値として設定され、コンソールに警告メッセージが出力されます。コンソールについては、“はじめに”を参照してください。
例)NUMBER(5,0)のOracleデータ型に、抽出定義のDATATYPEにSINTを指定し、実際のデータがSINTの精度(32768)をオーバフローした場合、格納可能な最大値として32768が設定されます。このように、NUMBER(5,0)で32768〜99999または-32769〜-99999のデータが存在する可能性がある場合はINTで抽出定義を実施してください。
Oracleでは、FLOAT型に精度を超えるデータを格納する場合は、データの自動変換が行われます。Linkexpress Replication optionは、データベースに格納された値でレプリケーションします。
Linkexpress Replication optionを導入すると、差分ログを取得するトリガの処理により利用者プログラムのレスポンス性能に影響を与えます。レプリケーションのオーバヘッドを考慮した運用設計を実施してください。
トランザクションログデータベースの容量が不足するとレプリケーション対象の表を更新する利用者プログラムがエラーになります。容量不足にならないように資源見積りおよび資源監視を実施してください。
Oracleの項目属性がNCHAR型の場合、更新するデータに各国語文字とASCII系文字を混在できるかどうかは、DATATYPEの指定に依存します。
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