キャッシュ機能説明書 (統合環境設定編)
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第12章 環境設定(中継サーバ)

12.6 メール(IMAP4)中継設定

 本節では、メール(IMAP4)中継設定の設定項目 について説明します。

12.6.1 メール(IMAP4)中継設定の設定項目

 以下にメール(IMAP4)中継設定の設定項目について説明します。
メール(IMAP4)中継を行う
メールを受信するためのプロトコル(IMAP4)を中継する場合に、チェックボックスをチェックします。
初期値はプロトコル(IMAP4)を中継しない設定となっています。

ポート番号
中継サーバが、クライアントからの要求を受け付けるポート番号を、1〜65535の範囲で指定します(省略できません)。
IMAP4でのメール受信を行う場合、通常143を使用します。

中継先サーバ
メールサーバ(IMAP4サーバ)のホスト名またはIPアドレスを指定します。
この指定は、デリミタ文字がすべて“指定なし”の場合、省略できません。
ホスト名は英数字一部特殊文字(特殊文字セット3)で126文字まで指定できます。
IPアドレスは"X1.X2.X3.X4"の形式で指定します。

中継先ポート番号
中継先サーバのポート番号を、1〜65535の範囲で指定します。
中継先サーバが有効な場合(デリミタ文字がすべて“指定なし”の場合)は省略できません。
IMAP4でのメール受信を行う場合、通常143を使用します。

デリミタ文字1、デリミタ文字2、デリミタ文字3
デリミタ文字をリストボックスから選択します。
デリミタ文字は一部特殊文字(特殊文字セット6)のなかから3文字まで指定できます。
デリミタ文字は、中継サーバが、IMAP4ユーザ名とIMAP4サーバ名を判断するために使用します。クライアントでユーザ名として “IMAP4ユーザ名”と“デリミタ文字(1文字)”と“IMAP4サーバ名”を指定した場合、中継サーバは、 デリミタ文字以降をIMAP4サーバ名と判断し、そのサーバへ中継します。
デリミタ文字を使用しない(クライアントで指定するユーザ名にIMAP4サーバ名を含めない)場合は、すべて“指定なし”を選択してください。 この場合は、中継先サーバで指定したIMAP4サーバへ中継を行います。

IMAP4サーバレベル
中継先のサーバがサポートするIMAP4のプロトコルレベルをラジオボタンで指定します。
初期値は、RFC2060です。
この設定は、クライアントからのIMAP4サーバサポートレベルの問い合わせに対して、IMAP4サーバに代わって、 中継サーバがこの情報を返却するために使用します。
中継先のサーバがどのプロトコルレベルをサポートしているかは、中継先サーバの管理者に確認してください。
中継先サーバにプロトコルレベルの異なる複数のサーバがある場合は、クライアントからの要求を受け付けるポート番号をかえて2つのメール(IMAP4)中継設定を行い、 一方のIMAP4サーバレベルの設定をRFC2060にし、もう一方のIMAP4サーバレベルの設定をRFC1730にすることにより、 プロトコルレベルの異なる複数のサーバとの通信を中継することができます。 この場合、クライアントは中継先サーバのプロトコルレベルにあわせて接続するポート番号を変更する必要があります。
中継先サーバのプロトコルレベルが不明な場合は、以下の設定方法があります。
無通信監視時間
クライアントとサーバとの間の無通信状態を監視する時間を入力します。ここで指定された時間(秒)以上無通信状態が続いた場合、 中継サーバは、クライアントおよびサーバとのコネクションを切断します(省略できません)。
0〜999999の範囲で指定します。初期値は1800秒です。
0を指定した場合、無通信状態の監視を行いません。

最大接続数
中継サーバが同時に保持するクライアントからのコネクションの最大数を指定します(省略できません)。
この数を越えてクライアントが中継サーバに要求を出すと、処理中のコネクションが終了するまで、クライアントは待たされます。
SolarisおよびWindowsの場合は1〜1024の範囲で指定します。Linuxの場合は1〜1000の範囲で指定します。初期値は40です。


[注意]
図12.3にメール(IMAP4)中継設定の設定例を示します。

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図12.3 メール(IMAP4)中継設定の設定例



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