キャッシュ機能説明書 (統合環境設定編)
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2.18 PROXYモバイル連携機能(Solaris版およびWindows版のみ)
PROXYサーバでは、クライアントから公衆回線を経由し、WWWサーバやFTPサーバと通信するとき、
SuperMobileと連携することにより、回線が不安定な状態でも、安定した通信ができます。(Windows版は、Windows 2000 Serverのみサポート)
- 回線が切断されたときでも、自動的に再接続を行います。これにより、クライアントの利用者は、
再接続の操作を行うことなく、通信を継続できます。
- FTPサーバなどからデータ転送中に回線が切断された場合、自動的に再接続を行い、さらに、
回線が切断された時点から、継続してデータ転送を行うことができます。これにより、データ転送
を最初からやり直す必要がなく、回線の有効利用が可能です。
これらの処理は、クライアントとPROXYサーバの間で行われ、WWWサーバやFTPサーバの種類は問いません。
図2.25にその概要を示します。
図2.25 PROXYモバイル連携機能の概要
なお、PROXYモバイル連携機能には以下の留意点があります。
- PROXYモバイル連携機能を使用するためには、SuperMobileが必要です。
SuperMobileについての詳細、およびSuperMobileを使用した接続形態については、SuperMobileから提供される情報(ソフトウェア説明書、製品のヘルプなど)を参照してください。
- SuperMobileの仕様により、SuperMobileの再接続待ち中はクライアント側の処理が終了してもPROXYサーバ側の処理が完了しない場合があります。この状態でPROXYサーバを停止させるには、PROXYサーバの強制停止操作を行ってください。詳細については、SuperMobileから提供される情報(ソフトウェア説明書、製品のヘルプなど)を参照してください。
- 回線が長時間再接続できない状態の場合は、再接続の機能や、継続転送の機能が有効とならない場合があります。
- SuperMobileで設定した再接続のリトライ時間を越えた場合
- クライアント、または、サーバがタイムアウトを検出した場合
- SSL代理中継機能を使用する場合、PROXYモバイル連携機能は使用できません。
- FTP中継機能では、PROXYモバイル連携機能使用時には、クライアントからのデータ接続確立用コマンドとしては、PASVコマンドのみ使用可能です。PROXYモバイル連携機能使用時には、PORTコマンドではなく、PASVコマンドを使用するようにクライアントを設定してください。WindowsではPORTコマンドを使用した場合、データ転送を行うことは可能ですが、モバイル連携機能は使用されません。
- FTP中継機能では、SuperMobileの再接続機能を有効にしている場合でもSuperMobileの仕様により、回線が切断されたタイミングによっては再接続ができないことがあります。またその場合、クライアントアプリケーションが応答しなくなることがあります。そのような場合にはクライアントアプリケーションを一度終了させてから再度使用してください。
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