負荷分散/QoS制御 テクニカルガイド
目次 索引 前ページ次ページ

第7章 イベント情報の通知形式

7.1 SNMPトラップのデータ形式

Interstage Traffic DirectorはSNMPv1のトラップにより通知します。データ形式の詳細については、MIBファイルの ASN.1 表記をご覧ください。MIBファイルは、管理コンソールをインストールしたディレクトリに格納されています。

(1) フィールドの概略

フィールド名

フィールド値

備考

Version

0

Version1

Community Names

イベント・ポリシー設定に従う

省略時、“public”

Enterprise

1.3.6.1.4.1.211.4.1.3.20.2

AgentType

発信元装置のIPアドレス

Generic Trap

Type6

enterpriseSpecific

Specific Trap

TypeイベントID

「(3)イベントID」参照

Timestamp

システム起動後の1/100秒のカウンタ

Component変数

コンポーネント名

「(4)コンポーネント名」参照

Source変数

送信元に関する情報

Destination変数

送信先に関する情報

Content変数

コンテンツ情報

(2) MIBファイル上のイベント定義
例えば、負荷計測において分散対象サーバが故障した場合は、MIBファイルに以下のような定義がされています。

nadErLevel TRAP-TYPE

ENTERPRISE { nadSolaris }

VARIABLES { nadComponent, nadContent }

DESCRIPTION

"Error level occurred."

::= 299

(3) イベントID
イベントIDは、「Interstage Traffic Director メッセージ集」の「2.2 Solaris(TM)系のメッセージ一覧」で説明している監査内容(コード)の下4桁(16進数)を10進数に変換したものを使用しています。MIBファイル上では、「::= 299」のように記載されています(前項のイベント定義において、最終行に書かれている行を表します)。

(4) コンポーネント名
Component変数とイベント・モニタで表示されている日本文との対応は次の通りです。

Component変数

イベント・モニタ表示

NAD/HotStandby

ホットスタンバイ

NAD/ServiceMonitor

サービス監視

NAD/AdapterMonitor

アダプタ監視

NAD/PolicyConsole

ポリシーコンソール制御

NAD/MonitorConsole

モニターコンソール制御

NAD/Authentication

ユーザ認証

NAD/Logon

ログオン制御

NAD/Policy/Agent

ポリシーエージェント

NAD/Policy/Manager

ポリシーマネージャー

NAD/Policy/Control

ポリシー制御

NAD/Policy/Client

ポリシークライアント

NAD/Policy/IO

ポリシーI/O制御

NAD/Directory

ディレクトリ制御

NAD/VMAC

仮想MAC

NAD/VMAC/FNAServer

仮想MAC (FNA Server連携)

NAD/Base

ND-BASE制御

NAD/LoadBalance

負荷分散

NAD/LoadMeasure

負荷計測

NAD/BandWidth

帯域制御

NAD/Access

アクセス制御

NAD/NAT

アドレス変換制御

NAD/DHCP

DHCPリース制御

NAD/RIP

RIP制御

NAD/FNAServer

FNA Server連携

NAD/TIMESYNC

時刻同期

NAD/Common/Control

共通制御

NAD/Trace/Control

トレース制御

NAD/Event/Control

イベント制御

NAD/Logging/Control

ロギング制御

NAD/Logging/Manager

ロギングマネージャー

NAD/LoadMeasure/Agent

負荷計測エージェント

NAD/WideLoadBalance

広域負荷分散

NAD/LoggingCollector

ログ情報採取

InfoProxy

InfoProxy

InfoProxy/TermWareOffice

InfoProxy/TermWareOffice

InfoProxy/Interstage

InfoProxy/Interstage

SNMP

SNMP制御

NAD/ServerWatch

故障監視

NAD/Policy/Client

ポリシークライアント

NAD/AuthenticAgent

認証エージェント

PBN/PolicyServer/Framework

ポリシー・サーバ/フレームワーク

PBN/PolicyServer/DomainManager

ポリシー・サーバ/運用管理

PBN/PolicyServer/DecisionEnforcer

ポリシー・サーバ/部門

Firewall/Policy/Agent

Firewall/ポリシーエージェント

Firewall/Access

Firewall/アクセス制御

Firewall/NAT

Firewall/アドレス変換制御

Firewall/Authentication

Firewall/ユーザ認証

Firewall/Common/Control

Firewall/共通制御

Firewall/Logging/Control

Firewall/ロギング制御

Firewall/IPsec

Firewall/IPsec

Firewall/SDFW-codec

Firewall/SDFW暗号

Firewall/RemoteCommunication

Firewall/仮想アドレス広報

(5) 変数フィールド
変数フィールドに関しては、トラップフレームに含まれるものと含まれないものが存在します。前項のイベント定義において、3行目に書かれている VARIABLES の { } 内が、トラップ情報に含まれる変数フィールドとなります。


Traffic Director(Solaris版)では、変数フィールドのコンテンツ情報に「Interstage Traffic Director メッセージ集」の「2.2 Solaris(TM)系のメッセージ一覧」で説明しているコンテンツが設定されます。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright (C) 富士通株式会社 2000-2006