Symfoware(R) Server 概説書 - FUJITSU - |
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データベースの復旧のために取得するログの格納先として、Symfoware Serverが提供するログファイルは、使用目的により以下の2つの種類があります。
テンポラリログファイル
ロールバック発生時のデータベースの復旧およびSymfoware Serverにシステムダウンが発生した時のデータベースの復旧に使用するログを保存するために用います。
テンポラリログファイルは、必ず設置する必要があります。
テンポラリログファイルの詳細については、“セットアップガイド”を参照してください。
アーカイブログファイル
データベース破壊などの障害が発生し、そのデータベースを障害が発生する前の状態に復旧する場合(メディアリカバリ)に備えて、トランザクションの更新履歴を保存するために用います。また、このファイルは、RDBディクショナリに対するログも記録しているため、RDBディクショナリの破壊などの障害が発生した場合の復旧にも利用します。アーカイブログファイルを利用する運用のことをアーカイブログ運用といいます。
アーカイブログファイルは、メディアリカバリを使用する場合に設置する必要があります。アーカイブログファイルの詳細については、“セットアップガイド”を参照してください。
メディアリカバリについては、“リカバリ”を参照してください。
ログ運用について、以下の機能を説明します。
データベースの信頼性の要求に応じて、リカバリのためのログを自動的に収集します。なお、ログ取得の有無は選択することができます。
アプリケーションでは、リカバリのためのログを収集するにあたっての特別な配慮は不要です。
Symfoware Serverでは、リカバリのためのログを収集する環境を業務ごとに複数定義できます。各ログ収集環境はそれぞれ複数のデータベースに割り当てることができます。ログ収集環境の単位をロググループと呼び、ロググループは、ログ管理ファイル、テンポラリログファイルおよびアーカイブログファイルから構成されます。
スケーラブルログには、以下のような特長があります。
ログ関連ファイルのI/O負荷分散
1つのログ収集環境に集中していたI/Oの負荷が各ロググループに分散されるため、トランザクションの多重実行における実行性能が格段に向上します。
ロググループごとにログ運用の変更可能
ロググループごとにアーカイブログファイルの有無を別々に定義できるので、業務に応じたバックアップ、リカバリ運用ができます。
スケーラブルログ運用についての詳細は、“セットアップガイド”を参照してください。
スケーラブルログ運用について、以下に示します。
Symfoware Serverでは、スケーラブルログ環境下で、使用するロググループのデータベースを管理するRDBディレクトリファイルを、ロググループごとに作成することができます。
RDBディレクトリファイル破壊時の影響範囲を局所化し、他のロググループに影響を与えないため、ロググループ単位の業務の独立性を高めることができます。また、RDBディレクトリファイル破壊時の復旧範囲を局所化することにより、復旧時間を短縮することができます。
スケーラブルディレクトリ運用についての詳細は、“セットアップガイド”を参照してください。
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