Symfoware(R) Server 概説書 - FUJITSU - |
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Symfoware Serverでは、SQL文の指令と結びつく表を調べて、探索条件に見合った処理手順を決めます。この働きのことを最適化処理(または、オプティマイザ)と呼び、その処理の結果として決定される処理手順をアクセスプランと呼びます。Symfoware Serverは、データ量や格納状況の情報に基づいた最適化処理を実現しています。この情報を最適化情報と呼びます。
最適化情報には、実表のデータ量(行数)、インデックスの階層数および異なるキー値の数などがあります。最適化情報の収集は、RDBコマンドを利用して行います。結果はRDBディクショナリに格納されます。
この最適化情報の値を利用して、1つの表に複数のインデックスがある場合や1つのSQL文で複数の表を検索する場合に、利用するインデックスおよび表の検索順など処理手順にかかるコストを評価して、SQL文の条件式に指定された内容をもとに効率の良い処理手順を決めます。
最適なデータ処理について、以下の機能を説明します。
Symfoware Serverでは、SQLTOOLの機能により、アクセスプランを利用者が参照できるようにしています。SQLTOOLは、RDBコマンドにより、SQLを対話的に操作することができ、データベースの性能チューニングを支援することができます。
SQLTOOLについての詳細は、“SQLTOOLユーザーズガイド”を参照してください。
SQLTOOLの機能には、以下の5つがあります。
アプリケーションの開発支援
アクセスプランの取得
性能情報の取得
最適化情報の変更、表示
チューニング情報の変更、表示
アプリケーションの開発支援機能として、SQL文を対話的に実行する機能を提供しています。アプリケーションを作成することなく対話的にSQL文を記述することで、以下の作業を行うことができます。
作成したSQL文の実行検証
データベース内のデータ検索
データベース内のデータ更新
アプリケーションの開発支援機能を使用して、対話的に実行できるSQL文を以下に示します。
データベース操作文
トランザクション管理文
コネクション管理文
セション管理文
作成したSQL文のアクセス手順を取得します。取得したアクセスプランにより、対象のSQL文が使用するインデックスおよび表の結合順などを知ることができ、データベースの設計どおりに、SQL文が動作しているかを検証することができます。
SQL文実行時の資源使用情報を性能情報として取得します。この情報は、アクセスプランと比較し、SQLの動作を分析し、SQLの動作環境をチューニングする場合に利用します。
データベースの最適化情報を変更、表示します。
実行中のSQL環境のチューニング情報を動的に変更します。また、チューニング情報を表示することもできます。
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