Symfoware(R) Server 概説書 - FUJITSU - |
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ハードウェアの絶対性能は、CPU単体性能の向上とSMP構成をとるCPU数の増加によって、著しく向上しています。この性能を十分に活かすことができなければ、コストパフォーマンスが悪くなるばかりでなく、処理時間の見積もりが立てられません。また、OLTP系業務では処理のレスポンスに凸凹が発生しないことも重要です。
Symfoware Serverでは、各CPUの負荷が均等に分散するようタスク管理を行うことで、CPU数に比例して処理レスポンスが向上することを保証しています。
レスポンスの平準化について、以下の機能を説明します。
なお、以上の機能について、Symfoware Server主体で高速化する機能と、アプリケーション主体で高速化する機能に分類して、以下に示します。
機能名 |
Symfoware Server主体で高速化する |
アプリケーション主体で高速化する |
---|---|---|
ダイナミック・キュー・コントロール |
○ |
× |
ステルスシンク |
○ |
× |
Symfoware Serverでは、新しいトランザクションが発生すると、負荷の少ないCPUに処理を割り当てます。こうすることで、CPU間での負荷均等を図ります。しかし、実行中のトランザクションがいつ終わるかはトランザクションごとに異なるため、時間が経つにつれCPU間の負荷にばらつきが発生します。
このCPU間での負荷不均等が発生しても、自動的にトランザクションをCPUに再割当てすることで、CPUの負荷を均等にし、安定したレスポンスを保証しています。
Symfoware Serverは自動で共用バッファ上のデータベースの内容を、高速かつ効率的に物理ディスク上に反映します。これにより、更新トランザクションが膨大に発生した際のレスポンスのばらつきをなくすなど、システムが高負荷な状態でも、常に安定したレスポンスを維持させます。
通常の業務において、OLTPの処理トラフィックが低い時に運用系のバッチ処理を実施しますが、従来はこのような場合にも、バッチ処理の影響でOLTPの処理レスポンスにばらつきが発生していました。ステルスシンクによって、OLTPは運用系バッチの影響を受けずに一定の処理レスポンスを保証することができます。
ステルスシンクについて、以下に示します。
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