PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Linux版)
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第15章 GFS 共用ファイルシステムへの移行

15.1 既存ファイルの移行

 ext2, ext3 などのファイルシステム上に存在するファイルを GFS 共用ファイルシステムに移行する場合は、以下の注意事項があります。

 ファイルシステムの移行は、ファイルおよびディレクトリを別の場所 (記憶装置上、別ファイルシステム上など) に退避しておきます。そして、新しく GFS 共用ファイルシステムを構築してから展開する方法で行います。以下の手順で行います。

  1. 対象ファイルシステムが使用されていないことを調べてください。
  2. 対象ファイルシステム上の全ファイルを tar(1), cpio(1L) などで、バックアップ装置、または、別のファイルシステムに退避します。
  3. 本書の“10.2 作成”または“11.2 作成”に従ってディスク上に GFS 共用ファイルシステムを作成します。
  4. 作成した GFS 共用ファイルシステムに、退避したファイルを展開します。

 以下に /mnt にマウントされた ext3 ファイルシステムのファイルを一時的に /data に退避して、同一デバイス上の GFS 共用ファイルシステムに移行する手順の例を示します。

1. ファイルの退避

# cd /mnt <Enter>
# tar cvpf - . > /data/backup.tar <Enter>
# cd / <Enter>
# umount /mnt <Enter>

2. GFS 共用ファイルシステムの構築

 本書の“10.2 作成”または“11.2 作成”に従って、GFS 共用ファイルシステムを作成、マウントします。

 本例では、マウントポイントを /sfcfs に変更します。

3. ファイルの復元

# cd /sfcfs <Enter>
# tar xvf /data/backup.tar <Enter>

[図:ext2, ext3 からの移行]


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