PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Linux版)
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第12章 ファイルシステムの運用

12.3 ファイルシステムの拡張

 GFS 共用ファイルシステムでは、データの退避/復元なしに既存のファイルシステムを拡張することができます。

 ファイルシステムの拡張では sfcadd(8) を使用します。ファイルデータパーティションの新規追加によるファイルシステムの拡張操作は、ファイルシステムをアンマウントした状態でだけ行うことができます。

 運用管理ビューでの実行手順については、本書の“10.1.3 変更 (パーティション追加)”を、コマンドでの実行手順については、本書の“11.4 変更 (パーティション追加)”を参照してください。

 ファイルシステムの拡張を予定している場合は、sfcmkfs(8) でファイルシステムを作成するとき、拡張する最大サイズをファイルシステムのデータ領域サイズ (-o maxdsz=n) に指定してください。ファイルシステム作成時にファイルシステムのデータ領域サイズを指定しなかった場合、指定されたパーティションのファイルデータ領域サイズを管理可能な資源が自動的に確保されます。このため、ファイルシステムを拡張すると、管理資源が不足する可能性があります。(空きファイルデータ領域が断片化されていなければ、管理資源が不足することはありません。断片化が激しい場合、管理資源不足により、空き領域の一部が使用できない場合があります。)

 管理資源が不足している場合は、以下のメッセージがコンソールに出力されます。
NOTICE: sfcfs_mds:3004: fsid: too much fragment (extent)

 上記メッセージが出力された場合の対処については、“A.2.12 情報メッセージ MDS (sfcfsmgデーモン)”を参照してください。

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