PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Linux版)
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第1章 ファイルシステムの機能> 1.8 注意事項

1.8.6 updatedb(1L) に対する注意事項

 Linux にはファイルの配置場所を高速に検索する機能 (locate(1L)) があります。この機能はファイル名データベースを更新するため、定期的に updatedb(1L) が実行されます。updatedb(1L) は各ファイルシステム上のファイルを検索し、ファイル名データベースを更新します。

 updatedb(1L) および locate(1L) についての詳細は オンラインマニュアルページのupdatedb(1L) および locate(1L) を参照してください。

 updatedb(1L) が GFS 共用ファイルシステムに対して、ファイルを検索している間、ファイルアクセス性能が顕著に劣化することがあります。この現象を回避するため、GFS 共用ファイルシステム上のファイルをファイル名データベースへ登録しないように設定することを推奨します。

 この設定をした場合、locate(1L) によって GFS 共用ファイルシステム上のファイルを検索することができなくなります。

 GFS 共用ファイルシステム上のファイルをファイル名データベースへ登録しないようにするには、/etc/updatedb.conf で定義されている updatedb(1L) による検索除外ファイルシステムリスト (PRUNEFS) に "sfcfs" を追加します。GFS 共用ファイルシステムを共用するすべてのノードで設定する必要があります。以下に指定例を示します。

# cat /etc/updatedb.conf <Enter>
PRUNEFS="devpts NFS nfs afs proc smbfs autofs auto iso9660 sfcfs"
PRUNEPATHS="/tmp /usr/tmp /var/tmp /afs /net"
export PRUNEFS
export PRUNEPATHS

 GFS 共用ファイルシステム上のファイルをファイル名データベースへ登録する場合は、次の設定を行うことで updatedb(1L) が動作中のファイルアクセス性能の劣化を軽減することができます。

 updatedb(1L) は通常 /etc/cron.daily にあるファイルから実行されるように設定されており、/etc/crontab にある /etc/cron.daily の実行時間を変更することで、updatedb(1L) の実行時間を変更することができます。

 /etc/crontab の記述内容についての詳細は オンラインマニュアルページの crontab(5) を参照してください。

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