PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Linux版)
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第1章 ファイルシステムの機能

1.1 ファイルシステムの概要

 GFS 共用ファイルシステムは、共用ディスク装置を接続した複数の Linux システムから同時アクセス可能なファイルシステムです。(このようなファイルシステムを共用ファイルシステムと呼びます。ext3 など、1ノード内で使用するファイルシステムをローカルファイルシステムと呼びます。)

 GFS 共用ファイルシステム は ext2 および ext3 と API 互換を持つ、高信頼および高性能なファイルシステムです。

 GFS 共用ファイルシステムでは、複数ノードからのファイルデータ更新に対して、一貫性/整合性を保ちます。これにより、複数ノード上で分散アプリケーションを実行する場合に、従来の API をそのまま使用して該当アプリケーションのデータの受渡しを実現できます。

 また、ノードがダウンしても他のノード上でのファイルオペレーションが継続できるため、ファイルシステムへの高可用性が求められる環境に特に適しています。

 GFS 共用ファイルシステムの主な機能は以下のとおりです。

 ext2 および ext3 ファイルシステムと同じく、利用できる主なアプリケーションインタフェースは以下のものです。

 GFS 共用ファイルシステムで利用できない機能については、本書の“ 1.8.2 利用できない機能を参照してください。

下へ1.1.1 ファイルシステムを利用する上での基本的なハード構成
下へ1.1.2 PRIMEQUEST でのファイルシステム共用

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