ファイアウォール機能 テクニカルガイド
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第3章 運用例(統合環境設定)(Solaris版/Windows版)> 3.2 拡張運用> 3.2.1 ユーザ認証の運用例

3.2.1.2 リモート認証を使用して運用する

複数のアクセスポイントから統一的な利用者名を使用したい場合、認証サーバとして RADIUS サーバを使用するリモート認証を使用します。リモート認証を行うことで、利用者管理、アクセス履歴を RADIUS サーバで一括管理できます。

リモート認証を行う場合の設定例を示します。

[図: リモート認証を行う]

インターネット上およびルータより接続されるユーザ端末から認証を実施し、認証された特定ユーザだけが社内 WWW サーバや社内 ftp

サーバにアクセスします。また、ユーザは、以下のセキュリティポリシーを持つものとします。

ユーザ名

セキュリティポリシー

USER1

社内 WWW サーバ、および社内 ftp サーバにアクセスを許可する

USER2

社内 WWW サーバにのみアクセスを許可する

社内 WWW サーバ、または社内 ftp サーバがプライベートアドレスの場合、社内 WWW サーバ、または社内 ftp サーバに"仮想アドレス"の設定が必要です。

■[定義例]

以下に、定義内容の例を示します。

アドレスリソース

認証サービス

SDFWルール

ユーザ設定

ファイアウォール機能でのユーザ設定は不要です。設定はすべて RADIUS サーバで行います。RADIUS サーバで以下の設定をしてください。

設定方法は、リモート認証対象の RADIUS サーバのマニュアルを参照してください。

ユーザ名

送信元アドレス

送信元マスク

送信先アドレス

送信先マスク

サービス

USER1

0.0.0.0

0.0.0.0

202.248.172.131

255.255.255.255

http

0.0.0.0

0.0.0.0

202.248.172.132

255.255.255.255

ftp

USER2

0.0.0.0

0.0.0.0

202.248.172.131

255.255.255.255

http

また、リモート認証対象の RADIUS サーバで認証クライアントとして ファイアウォール機能、およびルータのアドレスを設定してください。

設定方法は、リモート認証対象の RADIUS サーバのマニュアルを参照してください。


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