ファイアウォール機能 テクニカルガイド
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第1章 運用例(Solaris版)> 1.2 拡張運用> 1.2.1 ユーザ認証の運用例

1.2.1.2 リモート認証を使用して運用する

複数のアクセスポイントから統一的な利用者名を使用したい場合、認証サーバとして RADIUS サーバを使用するリモート認証を使用します。リモート認証を行うことで、利用者管理、アクセス履歴を RADIUS サーバで一括管理できます。

リモート認証を行う場合の設定例を示します。

[図: リモート認証を行う]

インターネット上およびルータより接続されるユーザ端末から認証を実施し、認証された特定ユーザだけが社内 WWW サーバや社内 ftpサーバにアクセスします。また、ユーザは、以下のセキュリティポリシーを持つものとします。

ユーザ名

セキュリティポリシー

USER1

社内 WWW サーバ、および社内 ftp サーバにアクセスを許可する

USER2

社内 WWW サーバにのみアクセスを許可する

社内 WWW サーバ、または社内 ftp サーバがプライベートアドレスの場合、社内 WWW サーバ、または社内 ftp サーバに"仮想アドレス"の設定が必要です。

■[定義例]

以下に、定義例を示します。

ネットワーク構成図

パケットフィルタリング条件設定

サービス

クライアント

方向

サーバ

処理

radius

router

forward

rad-svr

PASS

radacct

router

forward

rad-svr

PASS

RADIUS サーバ設定

RADIUS クライアント設定

認証キーは、RADIUS サーバ側で設定したクライアント認証キーを設定します。

ユーザ設定

ファイアウォール機能でのユーザ設定は不要です。設定はすべて RADIUS サーバで行います。RADIUS サーバで以下の設定をしてください。

設定方法は、リモート認証対象の RADIUS サーバのマニュアルを参照してください。

ユーザ名

送信元アドレス/ネットマスク

送信先アドレス/ネットマスク

サービス

USER1

0.0.0.0/0.0.0.0

202.248.172.131/255.255.255.255

http

USER1

0.0.0.0/0.0.0.0

202.248.172.132/255.255.255.255

ftp

USER2

0.0.0.0/0.0.0.0

202.248.172.131/255.255.255.255

http

また、リモート認証対象の RADIUS サーバで認証クライアントとして ファイアウォール機能、およびルータのアドレスを設定してください。

設定方法は、リモート認証対象の RADIUS サーバのマニュアルを参照してください。


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