ファイアウォール機能 管理者ガイド
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第5章 ホットスタンバイシステム(Linux版)

5.1 ホットスタンバイ(二重化)

Security Directorは、Security Director(サーバ)の高可用性を実現する、ホットスタンバイ(二重化)機能を提供します。

Security Director (サーバ)がハードウェア故障などの原因でダウンした場合、ネットワークやサーバにアクセスできないといった本末転倒な事態が起きてしまいます。

Security Director (サーバ)を2台導入し、ホットスタンバイ構成をとることで、動作中のSecurity Director (サーバ)がダウンしても、待機しているもう1台のSecurity Director(サーバ)が自動的に異常を検出して処理を引き継ぎますので、このような不測の事態を回避し、信頼性の高いネットワークシステムを構築することができます。

ホットスタンバイ構成の2台のSecurity Director(サーバ)は、リアルタイムにコネクション情報や動作する上で必要な各種制御情報を最新情報に同期化しています。動作中のSecurity Director(サーバ)がダウンした場合にも、利用者は、Security Director(サーバ)のダウンを全く意識することなく業務を継続することができます。

ホットスタンバイ構成の2台のマシンは、ハードウェア構成を同一にする必要はありません。利用する機能が両方のマシンにインストールされ、動作する上で必要なディスク容量、メモリ容量が確保されていれば、機種やCPUタイプ、ディスク容量、メモリ容量が異なるマシンでも利用できます。


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