ファイアウォール機能 管理者ガイド
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第3章 二重化システム(Solaris版)> 3.5 簡易二重化システム

3.5.2 簡易二重化システム適用条件

以下に、簡易二重化システムを構成する場合に必要な条件について説明します。

■運用条件

ファイアウォールシステムがゲートウェイ運用される場合に利用できます。ファイアウォールシステム自体がエンドシステムとなる場合は利用できません。

■機能条件

ファイアウォールシステムの以下の機能を利用する場合に利用できます。

上記以外の運用形態(暗号ゲートウェイ、認証ゲートウェイ、または IPsec ゲートウェイなど)の場合、エンドシステムまたは対向システムは、ファイアウォールシステムの IP アドレスを明に意識する必要があるため、本構成は利用はできません。

◆ファイアウォール運用条件

本構成の場合、仮想的なIPアドレスは定義されません。

このため、他システムからは、別システムとして見えます。

以下の運用が可能です。

なお、系切替え時、通信中コネクションは一旦切断されますので、再接続が必要です。

ファイアウォール機能

運用可否

備考

IPパケットフィルタリング

ゲートウェイ

自ホスト

×

アドレス変換

(NAT/IPマスカレード)

注1

SDFW暗号

ゲートウェイ

×

自ホスト

×

IPsec/IKE

ゲートウェイ

×

自ホスト

×

認証

×

Safegate集中管理連携

注1

注1:本製品のシステムのIPアドレスに対する制御

■構成条件

近隣ルータ/ホストから見える運用系・待機系のIPアドレスは、それぞれ異なるように設定します。

二重化する構成要素は、以下の通りです。

また、本簡易二重化システムは、本製品が提供する機能のみで構成することができ、他に特別なソフトウェアは必要ありません。


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