ファイアウォール機能 管理者ガイド
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第3章 二重化システム(Solaris版)> 3.4 システム/ネットワークの二重化> 3.4.4 環境設定

3.4.4.1 ファイアウォール(サーバ本体)上での実行環境設定

ファイアウォール(サーバ)上では、必要な製品のインストール、及び実行環境を設定します。

以下の手順で設定します。

なお、それぞれの設定内容については、ネットワークの二重化、またはシステムの二重化を参照してください。

  1. PRIMECLUSTER導入

    システムに PRIMECLUSTER をインストールします。

  2. PRIMELUSTER 初期設定

    導入した PRIMECLUSTER の初期設定を行います。

  3. PRIMECLUSTER(GLS伝送路二重化機能) 導入

  4. PRIMECLUSTER(GLS伝送路二重化機能)の環境設定(NIC 切替え、高速切替え)

  5. PRIMECLUSTER(GLS伝送路二重化機能)、PRIMECLUSTERの環境設定(サービス/リソース登録、引継ぎIPアドレス設定など)

    導入したPRIMECLUSTERの環境設定を行います。

    PRIMECLUSTERの引継ぎ IP アドレスは、この時点で設定します。

    引継ぎ IP アドレスの登録は、クラスタ管理ビューから行います。クラスタ管理ビューからのサービスの登録方法の詳細は、 “PRIMECLUSTER導入運用手引書”を参照してください。

  6. PRIMECLUSTER(GLS伝送路二重化機能)、PRIMECLUSTERの動作検証(ネットワーク切替え/システム切替え機能)

  7. 本製品の導入

    本製品をインストールします。

  8. ファイアウォール機能の環境設定

    本製品の環境設定を行います。

  9. ファイアウォール機能のリソース登録

    PRIMECLUSTERに ファイアウォール機能のリソースを登録します。

  10. ファイアウォール機能のサービス登録

    PRIMECLUSTERに ファイアウォール機能のサービスを登録します。

    サービス登録は、クラスタ管理ビューから行います。クラスタ管理ビューからのサービスの登録方法の詳細は、"PRIMECLUSTER導入運用手引書"を参照してください。

  11. 初期化スクリプト編集

    クラスタ環境でネットワーク二重化運用( NIC 切替え)を行う場合、PRIMECLUSTER(GLS伝送路二重化機能)の初期化とファイアウォール機能の初期化をシリアライズする必要があります。このため、初期化スクリプトを編集してください。

  12. システムの再起動

    システムを再起動します。

以下では、ネットワークの二重化、及びシステムの二重化の環境設定に対する追加手順(初期化スクリプト編集)について説明します。

引継ぎIPアドレス設定

システム二重化機能で使用される引継ぎIPアドレスの設定を行います。

以下のファイルを作成してください。

以下の手順で、二重化インタフェースの設定ファイルを作成し、環境ファイルに反映してください。

  1. エディタを使用し、二重化インタフェース設定ファイルを編集します。

    ファイルの一行目には、必ず、定義開始を示す以下の文字列を設定してください。

    [REDUNDANCY]

    設定例(高速切替え)

    [REDUNDANCY]

    SYS_Cluster="sha0,192.168.30.1,*"

    NW_FastSwitch="hme0,hme1,sha0"

    この場合、高速切替えを行うhme0, hme1インタフェースに割り当てられる論理インタフェースがsha0であり、このsha0が引継ぎIPアドレスが割り当てられるインタフェースであり、引継ぎIPアドレスは、192.168.30.1であることを示しています。

  2. 二重化インタフェース設定ファイルの内容を動作環境に反映します。

    以下のコマンドを使用して、二重化インタフェース設定ファイルに設定した情報を、ファイアウォール機能の動作環境に反映します。

    1. 整合性チェック

      /opt/FSUNfwip/bin/fwchkclif -c

    2. 動作環境へ反映する

      /opt/FSUNfwip/bin/fwchkclif -s

      fwchkclifコマンドの詳細については、二重化情報の操作を参照してください。

初期化スクリプト編集

クラスタ環境でネットワーク二重化運用( NIC 切替え)を行う場合、PRIMECLUSTER(GLS伝送路二重化機能)の初期化とファイアウォール機能の初期化をシリアライズする必要があります。

ファイアウォール機能では、PRIMECLUSTER に登録する状態遷移スクリプトのなかで、PRIMECLUSTER (GLS伝送路二重化機能)の初期化完了を待ち合わせることができます。PRIMECLUSTER (GLS伝送路二重化機能)の NIC 切替え機能を使用する場合、必ず本機能を利用して、PRIMECLUSTER (GLS伝送路二重化機能)の論理インタフェースの初期化を待ち合わせてください。

編集方法

初期化スクリプトの編集方法について説明します。


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