| ファイアウォール機能 管理者ガイド |
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| 第3章 二重化システム(Solaris版) | > 3.3 システムの二重化 |
二重化システムの動作概要について説明します。
ファイアウォール機能は、通常と同様、/etc/rc2.d/S72fwip で起動されます。
このとき、PRIMECLUSTERの待機系ノードとして起動されます。
インタフェースに対して設定されたフィルタリング条件は物理インタフェースのIPアドレス間でのみ適用されます。透過中継(IPマスカレード)を使用した場合、送信元アドレスは物理インタフェースのアドレスに変換されます。
PRIMECLUSTERに登録した 本製品のリソース(FWIP)の処理が開始されます。
ファイアウォール機能が運用状態に遷移します。
インタフェースに対して設定されたフィルタリング条件は論理インタフェースのIPアドレス間でも適用されます。透過中継(IPマスカレード)を使用した場合、送信元アドレスは論理インタフェースのアドレスに変換されます。
PRIMECLUSTERに登録した 本製品 リソース(FWIP) の処理が停止されます。
ファイアウォール機能が待機状態に遷移します。
インタフェースに対して設定されたフィルタリング条件は物理インタフェースのIPアドレスで適用されます。透過中継(IPマスカレード)を使用した場合、送信元アドレスは物理インタフェースのアドレスに変換されます。
物理インタフェースに対するパケットフィルタリング条件は、物理インタフェースに割り当てられた論理インタフェース(引継ぎIPアドレス)に対するパケットフィルタリング条件としても解釈されます。
IP マスカレードでは、本システムの引継ぎIPアドレスが使用されます。
IP セキュリティゲートウェイと暗号ゲートウェイでは、引継ぎIPアドレスを処理対象としています。実IPアドレスを使用することはできません。
クラスタシステムで IP セキュリティ通信を使用する場合、クラスタシステムで動作するアプリケーションについては、引継ぎIP アドレスを必ず自ホスト(ソース)とするものだけを処理対象とします。クラスタシステム上で動作するアプリケーションで、実IP アドレスを自ホスト(ソース)アドレスとしてデータ送信するものは使用できません。そのため、クラスタシステム上のクライアントプログラムで、ANY 指定でbind() するもの(例:telnet、ftp、ping)は使用できません。
通常の ファイアウォール機能と同等です。
ネットワークの引継ぎ機能を使用した IP アドレスの引き継ぎを行います。ゲートウェイとして運用する場合、他システムでの経路情報の設定は、この 引継ぎIP アドレスを使用してください。
アドレス変換機能を利用するサーバ/クライアントの経路がネットワークの引継ぎで使用する IP アドレスに定義されている必要があります。
仮想アドレスを使用する場合は、仮想アドレス宛ての経路は、この引継ぎIP アドレスに対して経路設定されるようにRIP が送信されます。このため、動的経路制御を行っているシステムでは、経路情報の設定を意識する必要はありません。
仮想アドレスを使用しない場合、および動的経路制御を行わないシステムの場合には、静的に引継ぎIPアドレス宛ての経路を設定してください。
二重化システムの系切替え動作に応じて、以下のメッセージがシステムログに通知されます。なお、システムログの出力を行うには、あらかじめ/etc/syslog.conf の設定を行っておく必要があります。
システム起動時
待機系ノード
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INFO: IP packet filter started. |
意味
IPフィルタが活性化されました(S72fwip)。
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INFO: SDFW service changed to the standby state. |
意味
ファイアウォール機能が待機状態に遷移しました(S72fwip)。
運用系ノード
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INFO: IP packet filter started. |
意味
IPフィルタが活性化されました(S72fwip)。
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INFO: SDFW service changed to the standby state. |
意味
ファイアウォール機能が待機状態に遷移しました(S72fwip)。
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INFO: IP packet filter started. |
意味
IPフィルタが活性化されました(状態遷移スクリプト:S72fwip_cl)。
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SDFW service changed to the processing state. |
意味
ファイアウォール機能が運用状態に遷移しました(状態遷移スクリプト:S72fwip_cl)
ノード故障時
新待機系ノード
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ERROR: Abnormalities were detected. SDFW service changed to the standby state. |
意味
PRIMECLUSTER環境で動作中の運用系マシンにて異常事象を検出しました。待機状態への切り替え処理を開始します(状態遷移スクリプト:K72fwip_cl)。
新運用系ノード
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INFO: IP packet filter started. |
意味
IPフィルタが活性化されました(状態遷移スクリプト:S72fwip_cl)。
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SDFW service changed to the processing state. |
意味
ファイアウォール機能が運用状態に遷移しました(状態遷移スクリプト:S72fwip_cl)
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