ファイアウォール機能 管理者ガイド
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第2章 機能> 2.10 Solaris版/Windows版とLinux版の機能差

2.10.1 IPパケットフィルタリング機能

◆フィルタリング機能の起動・停止

Linux版には、Solaris版/Windows版のようにフィルタの活性・非活性という概念がありません。
パッケージをインストールして再起動後、常にフィルタは活性状態になります。

◆アクセス制御動作の種類

Solaris版/Windows版では、PASS、BLOCK、REJECTから選択します。
Linux版では、PASS,BLOCKから選択します。REJECTは選択できません。

◆ポリシールールの優先順位

Solaris版/Windows版では、独自解釈でルール順位を適用します。
Linux版では、ポリシー設定の優先順位順に適用されます。

◆インタフェース

Solaris版/Windows版では、パケットの入出力インタフェースに着目して、入力側から出力側へのパケットの流れに対してForward(片側方向のアクセス制御)、Dual(両側方向のアクセス制御)を指定します。
Linux版では、パケットの入出力インタフェースと送信元IPアドレス/送信先IPアドレスに着目してDualを設定します。

◆サービス妨害の攻撃防御

Windowd版/Solaris版では、異常パケット監視に関する環境設定は、管理コンソールの「SDFW運用管理サービス」で設定し、サーバ本体で処理されます。
Linux版では、「SDFW運用管理サービス」を使用することはできません。Linux版で提供する機能は、以下のものになります。SYNフラッド攻撃の設定は、フィルタリングポリシーの「SynFlood攻撃防御」で設定します。設定詳細は、「ファイアウォール機能 環境設定ガイド」の「3.7 フィルタリング・ポリシー」を参照してください。


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