ファイアウォール機能 管理者ガイド

2.8.1.5 ICMPv6

ここでは、ICMPv6について説明します。

ICMPv6 は、IPパケットを処理するときに検出したエラー情報や、IPv6のネットワーク機能を提供するために必要な情報を転送するために使用されます。

IPv4のICMP同様、ICMPv6についてもIPv6ノードで実装が必須のプロトコルです。

■ICMPv6メッセージ

ICMPv6 メッセージは2つのクラス（エラーメッセージと情報メッセージ）に分類されます。

エラーメッセージのメッセージタイプは 0 から127、情報メッセージのメッセージタイプは 128から255 として定義されています。

現在、ICMPv6メッセージタイプは以下のように定義されています。

メッセージタイプ		説明	備考
エラーメッセージ	1	宛先到達不能（Destination Unreachable）
	2	パケット過大（packet too big）
	3	時間超過（Time Exceed）
	4	パラメタ問題（Parameter Problem）
情報メッセージ	128	エコー要求（Echo Request）
	129	エコー応答（Echo Reply）
	130	グループメンバ問合せ（Group Membership Query）	マルチキャストグループ管理
	131	グループメンバ報告（Group Membership Report）
	132	グループメンバ終了（Group Membership Termination）
	133	ルータ要請（Router Solicitation）	近隣探索
	134	ルータ通知（Router Advertisement）
	135	近隣ホスト要請（Neighbor Solicitation）
	136	近隣ホスト通知（Neghbor Advertisement）
	137	リダイレクト（Redirect Message）
	138	Router Renumbering
	139	ICMP Node Information Query
	140	ICMP Node Information Response
	141	Inverse Neighbor Discovery Solicitation Message
	142	Inverse Neighbor Discovery Advertisement Message

• 本製品では、フィルタ条件として設定できるICMPv6メッセージは、IPv4同様、以下のメッセージのみです。下記以外のメッセージタイプに対するフィルタリング条件を設定する場合には、「ICMPv6-ALL」により設定してください。

  • エコー要求／応答（メッセージタイプ＝128、129）