FUJITSU Linkexpress 解説書 |
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第3章 運用システムの設計を行う | > 3.1 運用システムの設計とは |
業務を構築・運用するためにLinkexpressが提供するインタフェースについて説明します。
Linkexpressの業務定義を利用すると、利用者は自らプログラムを開発することなく、ファイル転送業務を構築することができます。利用者は、ファイル転送やジョブ起動などをGUIまたはテキストエディタで定義します。
業務定義による運用では、各種接続先サーバに対するファイル転送処理の他に、Linkexpressを相手システムとする相手側ジョブ起動やデータベースに対する格納処理を行う事ができます。
また、業務定義を利用して構築した場合は、Linkexpressのクライアントから操作や監視が可能です。これにより利用者は自端末を離れる事なくLinkexpressの業務を運用する事ができます。
利用者が業務をプログラム開発する場合は、APIを利用すると便利です。LinkexpressのAPIは、C言語の関数やカスタムコントロールのインタフェースとしてファイルの送受信、ジョブの開始・完了通知などの機能を提供します。たとえば、利用者プログラムからのメッセージ転送や、ユーザ独自の論理でファイル転送ごとに転送ファイル名やセキュリティ情報(利用者名、パスワード)を動的に変える、といった業務も作成できます。このように、APIを利用することで、効率的かつ自由度の高いプログラム開発を行うことができます。
なお、APIではデータベース利用業務を作成できません。また、APIを利用して構築した場合は、Linkexpressの業務として認識しないので、運用時にLinkexpressのクライアントから操作することはできません。
APIが提供するサービスについての詳細は、"付録C.1 PC/UNIXサーバのAPI一覧"を参照してください。
Linkexpressでは、ファイル転送コマンドを実行することでファイル転送、メッセージ転送などの処理結果をコマンドの実行結果として通知することができます。したがって、ジョブのスケジュール機能を持つ運用管理製品と連携することで、システムトータルでの運用管理ができます。
なお、ファイル転送コマンドを利用して業務を構築した場合は、Linkexpressの業務として認識しないので、運用時にLinkexpressのクライアントから操作することはできません。
PC/UNIXサーバの各インタフェースで利用可能な提供機能を表3.8に示します。
インタフェース |
サポート機能 |
業務 |
ファイル転送 |
API |
ファイル転送 |
ファイル転送コマンド |
ファイル転送 |
Linkexpressでは、コンソールコマンドを実行することでファイル転送、メッセージ転送などの処理結果をコマンドの実行結果として通知することができます。したがって、AOFのオペレーションプロシジャやSCFのスケジュールプロシジャからLinkexpress File Transferのコンソールコマンドを投入し、サービス結果のメッセージを監視することで、ファイル集配信業務を運用することができます。また、応答側のシステムとして、サービス開始・完了のコンソールメッセージを監視することも可能です。
利用者が業務をプログラム開発する場合は、APIを利用すると便利です。Linkexpress File TransferのAPIは、CALLインタフェースまたはPSAMの表示ファイルインタフェースとして、ファイルの送受信、ジョブの開始などの機能を提供します。利用者は、これらのインタフェースを利用して、効率的にかつ自由度の高いプログラム開発を行うことができます。
Linkexpress File Transferでは、JCLを実行することでサービスを開始し、サービスの結果をそのJCLの実行結果として通知することができます。したがって、ジョブのスケジュール機能を持つ製品を利用することで、簡単にシステムを運用できます。
また、DB-EXPRESSによるデータベース利用業務もJCLで構築できます。
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