PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Linux版) |
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付録C トラブルシューティング |
パーティション内のス−パブロックおよびパーティション構成情報が、複製のそれぞれの情報と整合性がなくなり、GFS共用ファイルシステムをマウントできなくなった場合の対処について説明します。
以下の手順で復旧を行います。
1. ファイルシステム構成情報を復旧します。
# sfcadm -r /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1
2. GFS共用ファイルシステムの整合性を回復します。
# sfcfsck /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1 : # sfcfsck -o f,nolog /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1 : #
3. 復旧したGFS共用ファイルシステムをマウントします。
# sfcmntgl /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1
4. 復旧したGFS共用ファイルシステムを共用する全ノードでマウントできていることを確認します。
# mount
5. 全ノードの/var/log/messagesを確認して、3.のsfcmntglに伴って以下のメッセージが出力されていないことを確認します。メッセージが出力されていない場合、以降の対処は必要ありません。
WARNING: sfcfs_mds:2042: fsid: The size of the partition might have been changed after the file system was made.
メッセージが出力されている場合、このGFS共用ファイルシステムに使用しているパーティションに対して、GDSのボリューム拡張が行われた可能性があります。そのまま使用することもできますが、GFSではGDSボリュームの拡張に対応していませんので、速やかに以降の対処を実施してください。
6. 復旧したGFS共用ファイルシステム内のファイルをバックアップします。バックアップの方法については "ファイル単位のバックアップ"を参照してください。
バックアップは必ずファイル単位で実施してください。
7. 復旧したGFS共用ファイルシステムをアンマウントします。
# sfcumntgl /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1
8. 復旧したGFS共用ファイルシステムを共用する全ノードでアンマウントできていることを確認します。
# mount
9. GFS共用ファイルシステムのパラメタ情報を退避します。
# sfcmks -m /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1 > /tmp/mkfs_cmd
上記により、ファイルシステム作成した際に使用したコマンド行が /tmp/mkfs_cmdに格納されます。
10. 復旧したGFS共用ファイルシステムを削除します。
# sfcadm -D /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1
11. GFS共用ファイルシステムが削除されたことを確認します。
# sfcinfo -a
12. 必要に応じて、パーティションを作成しなおします。
GDSボリュームを拡張する前のボリュームサイズに戻して運用を再開したい場合のみ、GDSボリュームを作成しなおしてください。GDSボリュームを拡張した後のボリュームサイズで運用を再開したい場合は再作成する必要はありません。
GDSボリュームの操作方法については、"PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書"の"操作"を参照してください。
13. 同じパーティション、または12.で再作成したパーティションに対して、GFS共用ファイルシステムを作成します。
# sfcmkfs -o node=sunny,moony /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1
GDSボリュームを拡張する前と同じパラメタでGFS共用ファイルシステムを作成する場合は、9.で退避した情報を使ってGFS共用ファイルシステムを作成します。
# sh /tmp/mkfs_cmd
14. GFS共用ファイルシステムが作成されたことを確認します。
# sfcinfo -a
15. 作成したGFS共用ファイルシステムをマウントします。
# sfcmntgl /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1
16. 6.でバックアップしたファイルをリストアします。リストアの方法については"ファイル単位のリストア" を参照してください。
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