PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Linux版)
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付録C トラブルシューティング> C.2 エラーメッセージの対処方法

C.2.1 I/Oエラー発生時の対処方法

■「sfcfs...:read error」または「sfcfs...:write error」のメッセージが出たとき

「sfcfs...:read error」のメッセージは、ディスクからファイルシステムデータを読む処理中に I/O エラーが発生したことを示しています。また、「sfcfs...:write error」のメッセージはファイルシステムデータをディスクに書き込む処理中に I/O エラーが発生したことを示しています。

これらのエラーメッセージが出た場合は、I/O の経路または装置に故障が発生したことを示しているため、復旧処理が必要です。

以下の手順で、復旧処理を行います。

◆1. 問題の発生したファイルシステム、パーティション用語説明を特定する

エラーメッセージの中のデバイス番号をキーに GFS 共用ファイルシステムの管理コマンド sfcinfo (8) により特定できます。


# sfcinfo -d デバイス番号


◆2.「sfcfs...:write error」が発生した場合

このエラーの場合には、メモリ上で更新したファイルシステム情報がディスクに反映できていないことを示しています。この場合には、アンマウントする前に、ファイルシステム内のファイルをバックアップすることをお勧めします。アンマウントしてしまうと更新した情報が失われます。

◆3.問題が発生したファイルシステムをアンマウントする

該当ファイルシステムをアンマウントします。

◆4. 問題が発生したファイルシステムを修復する

問題の発生したパーティションのファイルシステムデータの複製を作成後交換し、sfcfsck(8) によりファイルシステムの整合性を回復する。sfcfsck(8) はフルチェック指定で行う必要があります。


# sfcfsck -o nolog 特殊デバイス名


◆5. 問題が発生したファイルシステムを修復できない場合

4.の手順で修復されない場合は、問題箇所を交換後、ファイルシステムを再作成し、バックアップしておいたデータをリストアします。


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