PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Linux版) |
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本章では、ext2/ext3 ファイルシステムから GFS 共用ファイルシステムへ移行する方法について説明します。
既存の ext2/ext3 ファイルシステムから GFS 共用ファイルシステムに移行する場合は、以下の注意事項があります。
− ext2/ext3 ファイルシステム上のホールがあるファイルを GFS 共用ファイルシステムに移動する場合、記憶装置上の領域が確保され、ホールのないファイルになります。
ホールのあるファイルとは、データブロックが割り当てられていない部分を含むファイルのことをいいます。
ファイルシステムの移行は、ext2/ext3 ファイルシステム上のファイルおよびディレクトリを別の場所(記憶装置上、別ファイルシステム上等)に退避しておきます。そして、新しく GFS 共用ファイルシステムを構築してから展開する方法で行います。以下の手順で行います。
当該 ext2/ext3 ファイルシステムが使用されていないこと確認してください。
ext2/ext3 ファイルシステム上のすべてのファイルを tar(1), cpio(1) 等で、バックアップ装置、または、別のファイルシステムに退避します。
本書の "作成"、"ファイルシステム作成からmount/umountまでの流れ" に従ってディスク上に GFS 共用ファイルシステムを作成します。
作成した GFS 共用ファイルシステムの中に退避したファイルを展開します。
以下に同一デバイス上で移行手順の例を示します。
# cd /extmnt <- /extmnt は移行する ext2/ext3 のマウントポイント。 # tar cvpf - . > /data/backup.tar <- ファイルの退避。 # cd / # umount /extmnt GDS の設定,管理パーティションの設定を行う。 (GDS の設定については、"PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書"を参照) # sfcmkfs -o node=mikan,mango /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1 <- GFS を構築。 # sfcmount /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1 /sfcfs <- GFS をマウント。 # cd /sfcfs <- GFS 共用ファイルシステムのマウントポイントに移動。 # tar xvf /data/backup.tar <- GFS 共用ファイルシステムでバックアップファイルを展開
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