| PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Linux版) |
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| 第11章 ファイルシステムのバックアップとリストア | > 11.2 Linux標準コマンドによるバックアップ |
ファイルシステム単位で GFS 共用ファイルシステムをバックアップするには、dd(1) を使用します。以下に dd(1) を使用したバックアップ手順を説明します。
ファイルシステム単位のバックアップは、ファイル単位のバックアップに比べてファイルシステム全体を高速にバックアップすることができます。ただし、この方法でバックアップされたファイルシステムは、リストアの際にファイル単位でリストアすることはできません。

ファイルシステム単位で GFS 共用ファイルシステムをバックアップする場合、必ず当該 GFS 共用ファイルシステムがアンマウントされた状態で実施してください。
バックアップを実施する前には、以下に示す手順で対象となる GFS 共用ファイルシステムのパーティション
情報を確認します。そして、バックアップに必要なバックアップ媒体の容量と本数を見積もった後、対象となる GFS 共用ファイルシステムをアンマウントしてください。
sfcinfo(8) でパーティション情報を表示して、容量がテープに収まることを確認しておきます。パーティションの容量は size フィールドに表示された値(キロバイト単位)の合計に 1 メガバイトを加えた値で見積もってください。
# sfcinfo /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1 FSID special size Type mount 1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1(e721) 12626 META ----- 1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1(e721) 5120 LOG ----- 1 /dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1(e721) 113992 DATA -----
# dd if=/dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1 of=/dev/st0 bs=1024k

バックアップしたテープは、バックアップしたパーティションがわかるようにラベルをはり、保管してください。
ファイルシステムの大きさがテープ 1 巻に収まらない場合は、パーティションを分割してバックアップします。
例) 以下はあるパーティションを 1 ギガバイト単位に分割してバックアップする例です。
# dd if=/dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1 of=/dev/st0 bs=1024k count=1024 → テープ1 テープ交換 # dd if=/dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1 of=/dev/st0 bs=1024k count=1024 skip=1024 → テープ2 テープ交換 # dd if=/dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1 of=/dev/st0 bs=1024k count=1024 skip=2048 → テープ3 テープ交換 # dd if=/dev/sfdsk/gfs/dsk/volume1 of=/dev/st0 bs=1024k count=1024 skip=3072 → テープ4 ...

dd(1) はマルチテープボリュームをサポートしていません。ファイルシステムの大きさがテープ 1 巻に収まらない場合には、分割してバックアップする必要があります。その際、bs (ブロック長)、count (ブロック数)を設定して、skip (入力側のオフセット(ブロック数))は count 数分だけ増やしてください。
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