PRIMECLUSTER Global File Services 説明書 4.1 (Linux版)
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第8章 ファイルシステム操作(GUI編)> 8.2 作成

8.2.1 ファイルシステム作成

ファイルシステムを作成する手順を説明します。

(1) 共用ディスク装置の設定

GFS 共用ファイルシステム作成操作を行うパーティション用語説明は、PRIMECLUSTER が認識した共用ディスク用語説明上にある必要があります。また、GDS用語説明 の論理ボリュームは、起動している必要があります。

GDS の論理ボリュームの設定は、論理ボリュームが属するディスククラスのタイプを共用に、そして論理ボリュームが属するディスククラスのスコープ用語説明に、GFS 共用ファイルシステムを共用するノード用語説明をすべて指定してください。

GDS の論理ボリュームが属するディスククラスの操作については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”の“運用管理ビューでの操作”から該当項目を参照してください。
GDS の論理ボリュームの操作については、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”の“運用管理ビューでの操作”から該当項目を参照してください。

(2) 共用情報の設定

[操作]:[作成]を選択し、「ファイルシステム作成ウィザード(1)」を表示します。
「ファイルシステム作成ウィザード(1)」では、ファイルシステムで共用するノード情報、およびマウント情報などの設定を行います。

[図 ファイルシステム作成ウィザー (1)]

各パラメタの意味については、本書の“sfcmkfs(8)”を参照してください。
「ノード」の選択
ノード名用語説明」は、共用するノード名を選択します。必ず、2 ノード以上を選択してください。
また、自ノードの選択を解除することはできません。
「ホスト」の選択
表示されているホスト名以外のホスト名を選択する場合は、<選択>ボタンをクリックして、各ノードで使用する LAN のホスト名を下図の画面で選択します。<選択>ボタンをクリックしない場合は、表示されているホスト名の LAN を使用します。また、複数のホスト名を選択している場合、ホスト名のところにマウスカーソルを移動すると、すべてのホスト名がポップアップされます。

[図 ホスト名選択ウィザード]

左側の候補ホスト名から使用する LAN のホスト名を選択して右側の選択ホスト名に追加してください。選択ホスト名が複数ある場合は、<上へ> <下へ>のボタンを使用して選択したホスト名の優先順位を決めてください。上に配置されたホスト名が優先的に使用されます。

「プライマリMDS」および「セカンダリMDS」の選択
「プライマリ MDS」と「セカンダリ MDS」には、共用ファイルシステムの管理サーバを起動するノードを指定します。それぞれ異なる 1 ノードずつを選択する必要があります。
「MDS配置対象」および「MDS配置ノード」の選択
MDS を配置するノードの範囲を指定します。「MDS配置ノード用語説明」で全ノードを選択した場合、共用するすべてのノードに MDS を配置できます。この場合、「プライマリ MDS」と「セカンダリ MDS」に指定したノードに優先的に配置するようにします。「MDS 配置ノード」で 2 ノードを選択した場合、「プライマリ MDS」と「セカンダリ MDS」に指定したノードの範囲で MDS を配置します。
「マウントポイント」および「ディレクトリ作成」の設定
「マウントポイン」は、フルパスで指定します。また、「ディレクトリ作成」で「作成する」を選択した場合、以下の属性でディレクトリを作成します。
オーナ:root
グループ:sys
アクセス権:775

各情報を設定後、<次へ>ボタンを押し、「ファイルシステム作成ウィザード(2)」に進みます。

各設定値をデフォルトに戻す場合は、<リセット>ボタンを押してください。

ファイルシステム作成の処理を中止する場合は、<中止>ボタンを押します。

(3) 構成パーティションの選択

「ファイルシステム作成ウィザード(2)」では、ファイルシステムとして使用するパーティショの登録を行います。

[図 ファイルシステム作成ウィザード(2)]

登録するパーティションを[候補パーティション]一覧から選択し、<追加>ボタンを押します。パーティションの選択は、同時に1つのみ選択が可能です。すでにファイルシステムとして使用中のパーティションや管理パーティションは、選択できません。

パーティションの選択が完了したら、<次へ>ボタンを押し、「ファイルシステム作成ウィザード(3)」に進みます。

「ファイルシステム作成ウィザード(1)」に戻る場合は、<戻る>ボタンを押します。

ファイルシステム作成の処理を中止する場合は、<中止>ボタンを押してください。

GDS の論理ボリュームの状態が動作中でない場合、構成パーティションとして選択できません。構成パーティションとして選択する場合は、論理ボリュームの状態を動作中にしてください。

(4) パーティション情報の設

「ファイルシステム作成ウィザード(3)」では、「ファイルシステム作成ウィザード(2)」で選択した各パーティションに割り当てる領域(メタ/ログ/データ)の選択を行います。
メタデータ領域用語説明を割り当てたパーティションが、代表パーティショ用語説明になります。

[図 ファイルシステム作成ウィザード(3)]

各情報を設定後、<次へ>ボタンを押し、「ファイルシステム作成ウィザード(4)」に進みます。

各設定値をデフォルトに戻す場合は、<リセット>ボタンを押してください。

「ファイルシステム作成ウィザード(2)」に戻る場合は、<戻る>ボタンを押します。

ファイルシステム作成の処理を中止する場合は、<中止>ボタンを押します。

拡張情報、詳細情報、およびマウント情報をデフォルト設定のままでファイルシステムの作成を行う場合は、<作成>ボタンを押します。

「ファイルシステム作成ウィザード(4)」は、設定できる項目がないため、<次へ>ボタンを押し、「ファイルシステム作成ウィザード(5)」へ進んでください。

(5) 詳細情報の設定

「ファイルシステム作成ウィザード(5)」では、「詳細情報」の設定を行います。

[図 ファイルシステムウィザード作(5)]

各パラメタの詳細については、本書の“sfcmkfs(8)”、を参照してください。

ファイルシステム使用限界は、sfcmkfs(8) の -o free オプションで指定する、ファイルシステムの空き領域の最小パーセントを 100 から引いた値です。
Vデータ領域用語説明使用限界は、sfcmkfs(8) の -o mfree オプションで指定する、Vデータ領域の最小空き領域の大きさのパーセントを 100 から引いた値です。

各情報を設定後、<次へ>ボタンを押し、「ファイルシステム作成ウィザード(6)」に進みます。

各設定値をデフォルトに戻す場合は、<リセット>ボタンを押してください。

「ファイルシステム作成ウィザード(4)」に戻る場合は、<戻る>ボタンを押します。

ファイルシステム作成の処理を中止する場合は、<中止>ボタンを押します。

マウント情報をデフォルト設定のままでファイルシステムの作成を行う場合は、<作成>ボタンを押します。

(6) マウント情報の設

「ファイルシステム作成ウィザード(6)」では、「マウント情報」の設定を行います。

[図 ファイルシステム作成ウィザード(6)]

各情報を設定後、<作成>ボタンを押し、ファイルシステムの作成を行います。

各設定値をデフォルトに戻す場合は、<リセット>ボタンを押してください。

「ファイルシステム作成ウィザード(5)」に戻る場合は、<戻る>ボタンを押します。

ファイルシステム作成の処理を中止する場合は、<中止>ボタンを押します。


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