PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.1 (Linux版)
目次 前ページ次ページ

付録F トラブルシューティング> F.1 トラブルへの対処方法

F.1.6 クラスタシステムに関する異常


 

(1) PRIMECLUSTER CF の clinitreset(1M) コマンドが 6675 番のエラーメッセージを出力して異常終了する。

[説明]

クラスタシステムにおいてクラスが存在する場合、PRIMECLUSTER CFのclinitresetコマンドを実行してPRIMECLUSTERのリソースデータベールを初期化しようとすると、clinitresetコマンドは以下のエラーメッセージを出力して異常終了します。

FJSVcluster: エラー: clinitreset: 6675: Cannot run thie command because Global Disk Services has already been set up.

シャドウクラスが存在するノードが、シャットダウンやパニックなどによって再起動されると、シャドウクラスは削除されますが、/dev/sfdsk/<クラス名> ディレクトリは削除されません。この状態でclinitresetコマンドを実行した場合にも、clinitresetコマンドは上記のエラーメッセージを出力して異常終了します。

 

[対処]

  1. クラスタシステムのすべてのノードにおいて、オブジェクトの構成を確認し、クラスが存在する場合は削除します。クラスを削除すると、ボリュームのデータは失われます。必要に応じて、あらかじめボリュームのデータをバックアップしてください。


    GDS 運用管理ビューを使用する場合、「削除」を参照してください。


    コマンドを使用する場合、「コマンドリファレンス」を参照してください。

  2. クラスタシステムのすべてのノードにおいて、/dev/sfdsk ディレクトリにクラスのディレクトリが存在するかどうか確認し、存在する場合は削除します。以下に、クラスClass1 のディレクトリが存在する場合の例を示します。_admと_diagは、GDSが使用する特殊ファイルなので、削除しないでください。

    # cd /dev/sfdsk
    # ls
    _adm _diag Class1
    # rm -rf Class1


 

(2) クラスタアプリケーションが Inconsistent 状態になる。

[説明]

共用クラスが RMS リソースとして使用しない設定になっている場合、そのクラスに含まれるボリュームは、ノード起動時に起動されます。そのため、そのボリュームを使用するクラスタアプリケーションを起動すると、すでにボリュームが起動された状態であるため、クラスタアプリケーションは Inconsistent 状態になります。デフォルトでは、クラスは RMS リソースとして使用しない設定になっており、以下のいずれかの操作を行うことで、RMS リソースとして使用する設定にすることができます。

[対処]

以下のいずれかの方法で、共用クラスを RMS リソースとして使用する設定に変更してください。その後、クラスタアプリケーションを再起動してください。


 

(3) GFS 共用ファイルシステムが、ノード起動時にマウントされない。

[説明]

共用クラスが RMS リソースとして使用する設定になっている場合、そのクラスに属しているボリュームは、ノード起動時に起動されません。そのため、そのボリューム上の共用ファイルシステムは、ノード起動時にマウントされません。デフォルトでは、クラスは RMS リソースとして使用しない設定になっていますが、以下のいずれかの操作を行うと、RMS リソースとして使用する設定になります。

[対処]

以下のいずれかの対処を行ってください。

a) 共用クラスを RMS リソースとして使用する場合は、そのクラスのボリュームに共用ファイルシステムを作成することはできません。別のクラスのボリュームに共用ファイルシステムを作成してください。
b) 共用クラスを RMS リソースとして使用しない場合は、以下のいずれかの方法で、クラスを RMS リソースとして使用しない設定に戻してください。その後、システムを再起動してください。


目次 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2005