PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.1 (Linux版)
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第5章 操作> 5.3 運用

5.3.4 ディスク交換

ディスク装置に異常が発生した場合は、当社技術員(CE)に連絡し、ディスク装置を交換する必要があります。

GDSでは、ディスク装置交換作業の前後に以下の処理が必要です。

異常が発生したディスク装置の特定
ディスク装置のハードウェア的な異常箇所は、/var/log/messagesファイルに記録されるディスクドライバのログメッセージなどをもとにして特定してください。詳細については、「ディスク装置の異常」を参照してください。

 

物理ディスクの容量
交換前の物理ディスクよりも容量の小さい物理ディスクに交換することはできません。

 

物理ディスク交換できないディスク
ボリューム内で唯一有効な( active または stop 状態の)スライスが存在するディスクは、物理ディスク交換ができません。

例えば、以下の場合が該当します。


この場合、以下のいずれかの構成変更を行うことにより、物理ディスク交換が可能になります。

  1. 交換するディスクがミラーグループに接続されている場合、ミラーグループに新しいディスクを追加し、ボリュームの等価性コピーが正常に完了すると、物理ディスク交換が可能になります。
  2. シングルディスクを交換する場合、シングルディスクと使用していない他のディスクを新しいミラーグループに追加し、ボリュームの等価性コピーが正常に完了すると、物理ディスク交換が可能になります。
  3. 交換するディスクに存在するボリュームを削除すると、物理ディスク交換が可能になります。
    ボリュームを削除する前に、必要に応じてボリュームのデータをバックアップしてください。

予防保守の場合など、交換するディスクのデータが正当な場合は、a)およびb)を推奨します。この場合、活性交換可能なディスク装置であれば、ボリュームを使用しているアプリケーションを停止せずにディスクを交換することができます。

 

シャドウクラスに登録されているディスク装置の交換
GDS Snapshotのシャドウクラスに登録されているディスク装置(シャドウディスク)を交換する場合は、まず、GDS Snapshotのコマンドを使用してシャドウディスクを削除する必要があります。GDS Snapshotのコマンドの詳細については、「コマンドリファレンス」を参照してください。

以降の作業は、交換するディスク装置がディスククラスに登録されているかどうかによって異なります。

■物理ディスク交換

ディスク装置の交換を行うために、物理ディスクを切り離します。

手順を以下に示します。

 

1. 対象の物理ディスクの状態表示

メイン画面中に交換対象の物理ディスクを表示し、そのアイコンをクリックして対象の物理ディスクを選択します。

 

2. [物理ディスク交換] メニューの選択

メイン画面の[操作]:[物理ディスク交換]を選択します。

 

[図:物理ディスク交換]

 

以下の確認画面が表示されます。

処理を続ける場合は、<はい>をクリックします。<いいえ>をクリックすると、物理ディスク交換処理を取り消します。

 

[図:物理ディスク交換確認画面]

 

3. 物理ディスク交換の依頼

<はい>をクリックすると、以下の切離し完了通知画面が表示されます。

<確認>をクリックし、当社技術員(CE)にディスク装置の交換を依頼してください。

 

[図:切離し完了通知画面]

 

■物理ディスク復旧

ディスク装置の交換作業が完了すると、交換した物理ディスクを組み込みます。

手順を以下に示します。

1. 復旧する物理ディスクの選択

復旧する物理ディスクを選択します。

 

2. [物理ディスク復旧]メニューの選択

メイン画面の[操作]:[物理ディスク復旧]を選択します。

 

[図:物理ディスク復旧]

 

以下の確認画面が表示されます。

処理を続ける場合は、<はい>をクリックします。<いいえ>をクリックすると、物理ディスク復旧処理を取り消します。

 

[図:物理ディスク復旧確認画面]

 

3. 組込み完了通知

<はい>をクリックすると、以下の組込み完了通知画面が表示されます。

 

[図:組込み完了通知画面]

 


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