PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティングシステム版)
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付録E GDSのメッセージ

E.3 デーモンのメッセージ

デーモンのメッセージは、次のログファイルに出力されます。

    /var/opt/FJSVsdx/msglog/sdxservd.log

ログファイルへの出力形式は以下のとおりです。

    Mon Day HH:MM:SS  SDX:daemon: severity: message

Mon はメッセージを出力した月、Day は日、HH は時、MM は分、SS は秒、daemon はデーモンプログラム名、severity は重要度、message はメッセージ本文です。

また、syslogの設定に応じて、syslogのログファイルやコンソールにも出力されます。

■変数名の意味

メッセージ中の斜体字は、変数を表しており、実際に出力される内容は状況によって異なります。メッセージの説明で使用される変数の意味と形式について示します。

 

変数名

意味

class

クラス名

disk

ディスク名

group

グループ名

lgroup

下位グループ名

hgroup

上位グループ名

volume

ボリューム名

disk.volume

スライス名

object.volume

スライス名

proxy

プロキシオブジェクト名

object

オブジェクト名

type

タイプ属性の値

status

オブジェクトの状態

device

物理ディスク名(cCtTdD, mphdI,mplbI,emcpowerN)
C はコントローラ番号、T はターゲットID、D はディスク番号、I はインスタンス番号、N はemcpowerデバイス番号を示す。

pslice

物理スライス名(cCtTdDs{0-7},mphdIs{0-7},mplbIs{0-7},emcpowerN{a-h})
C はコントローラ番号、T はターゲットID、D はディスク番号、I はインスタンス番号、N はemcpowerデバイス番号、{0-7}および{a-h}はそれぞれ0から7までの数字あるいはaからhまでの英小文字でスライス番号を示す。
デバイスツリーファイル名で示す場合もある。
例: sd@2,0:a,raw

psdevtree

物理スライスのデバイスツリーパス名
例: /devices/pci@lf,4000/scsi@3/sd@0,0:a

v_devno

ボリュームのデバイス番号(16進数)

v_maj

ボリュームのメジャ番号(10進数)

v_min

ボリュームのマイナ番号(10進数)

p_devno

物理スライスのデバイス番号(16進数)

p_maj

物理スライスのメジャ番号(10進数)

p_min

物理スライスのマイナ番号(10進数)

blknodk

I/O要求されたディスク内ブロック番号(10進数)

blknosl

I/O要求されたスライス内ブロック番号(10進数)

length

I/O転送要求されたブロックサイズ(単位はバイト、10進数)

resid

転送されなかったブロックサイズ(単位はバイト、10進数)

errno

システムコールのエラー番号(10進数)

sdxerrno

GDSが定義する内部エラー番号(10進数)

node

ノード識別名、またはノード名

oflag

オープンフラグ(16進数)

ioctlcmd

ioctlコマンド名

timeofday

現在の日時を示す文字列

details

詳細情報

sdxfunc

GDSの関数名

exitstat

コマンドの終了状態を示す値(10進数)

cmdline

コマンド行を示す文字列

 

■説明

以下に、重要度の高いものから順に、デーモンが出力するメッセージを示します。重要度には、以下の4種類があります。

 

重要度

意味

facility.level

HALT(停止)

GDSが提供するすべてのサービスが停止される事象が検出された場合に出力されるメッセージです。

user.crit

ERROR(エラー)

サービスの一部が停止される事象が検出された場合に出力されるメッセージです。

user.err

WARNING(警告)

サービスの停止には到らないが、何らかの異常事象が検出された場合に出力されるメッセージです。

user.warning

INFO(情報)

デーモンの動作記録などの目的で、出力されるメッセージです。

通常は無視して問題ありません。

user.info

facility.levelは、GDSのデーモンがsyslogd(1M)に渡すメッセージのプライオリティです。メッセージの出力先はsyslogd(1M)の構成ファイル/etc/syslog.confに定義されており、/etc/syslog.confの定義を変更することにより、メッセージの出力先を変更することができます。詳細については、syslog.conf(4)のマニュアルページを参照してください。

 


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下へE.3.3 警告メッセージ
下へE.3.4 情報メッセージ
下へE.3.5 内部エラーメッセージ

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