PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティングシステム版)
目次 前ページ次ページ

付録A 留意事項> A.2 注意事項

A.2.22 スナップショットデータの整合性

アプリケーションがボリュームにアクセスしている最中にスナップショットを作成すると、ボリュームに中途半端なデータが書き込まれた時点でのスナップショットとなる場合があり、スナップショットデータの整合性が保証できません。

一般的に、正しくデータの整合性のとれたスナップショットを作成するためには、ボリュームにアクセスしているアプリケーションを事前に停止しておく必要があります。スナップショットの作成が完了した後、アプリケーションを再度動作させてください。

たとえば、(マスタ)ボリュームをGFSやufsといったファイルシステムとして利用している場合であれば、スナップショットを作成する前後に、umount(1M)コマンドによってマウントを解除して、mount(1M)コマンドによって再度マウントしなおすことによって、確実にスナップショットデータの整合性を確保することができます。

アプリケーションを停止することなく、スナップショットを作成するためには、データを管理しているファイルシステムやデータベースシステムといったソフトウェア固有の方法で、整合性を確保する必要があります。

例として、「プロキシボリュームを使用したオンラインバックアップと瞬間リストア」を参照してください。



目次 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2005