PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティングシステム版)
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付録A 留意事項> A.2 注意事項

A.2.3 物理特殊ファイルへのアクセス抑止

GDSへのディスク登録が完了すると、以降そのディスクに対して以下のような物理特殊ファイルを使ってアクセスすることは通常できなくなります。GDSは、利用者が誤って物理特殊ファイルをアクセスすることによって、ミラーリング状態を破壊してしまうことがないように保護しています。

/dev/[r]dsk/cCtTdDs{0-7} (通常のハードディスクの場合)
/dev/FJSVmphd/[r]dsk/mphdIs{0-7} (MPHDディスクの場合)
/dev/FJSVmplb/[r]dsk/mplbIs{0-7} (MPLBディスクの場合)

C はコントローラ、T はターゲットID、D はディスク番号、I はMPHDインスタンス番号あるいはMPLBインスタンス番号、{0-7}は、0から7までの一桁の数字でスライス番号を示しています。

たとえば、ddコマンドを使って、物理特殊ファイルを使ってディスクに書込みを行おうとすると以下のようなエラーとなります。

# dd if=/dev/zero of=/dev/rdsk/c1t1d0s0
dd: /dev/rdsk/c1t1d0s0: open: Device busy

また、format(1M)コマンドが出力するディスクリストには、GDSに登録されたディスクは表示されません。

このアクセス保護は、クラスからディスクを削除すると解除されます。また、ディスク交換のオブジェクト操作を行った際にも解除されます。逆に、ディスク復旧のオブジェクト操作を行うと再度保護機能が動作します。

ただし、EMC PowerPath 2.x.xを使用している場合、emcpowerデバイスに対しては、本機能は無効となります。つまり、次の物理特殊ファイルへのアクセスは抑止されませんので、使用しないように注意してください。

    /dev/[r]dsk/emcpowerN{a-h}

N はemcpowerデバイス番号、{a-h}はaからhまでの一つの英小文字でスライス番号を示しています。

物理特殊ファイルへのアクセスが抑止されるノードの範囲は、以下のとおりです。

以下のディスクは、物理特殊ファイルへのアクセスが抑止されません。以下のディスクの物理特殊ファイルにアクセスしないよう注意してください。



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