PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティングシステム版)
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第6章 バックアップとリストア> 6.6 ドメイン外サーバからのバックアップとリストア> 6.6.3 プロキシボリュームによるスナップショットを使用したバックアップとリストア

6.6.3.6 環境構築手順

自動リソース登録
バックアップサーバがクラスタドメイン(バックアップドメインと呼ぶ)に属している場合、運用ドメインでリソース登録したディスクや、バックアップドメインでシャドウクラスに登録するディスクは、バックアップドメインではリソース登録しないでください。バックアップドメインでは、自動リソース登録を実行する前に、これらの条件に該当するディスクを自動リソース登録の除外リストに記述する必要があります。自動リソース登録の詳細については、「PRIMECLUSTER Cluster Foundation 導入運用手引書」を参照してください。


1) マスタボリュームの作成

運用ドメインにおいて、業務で使用するマスタボリュームを作成します。

ここでは、ノードNode1およびNode2から共用される共用クラスClass1に、ディスクc1t1d1およびc1t1d2で構成されるミラーグループGroup1を作成し、ミラーボリュームVolume1を作成する手順を示します。

# sdxdisk -M -c Class1 -a type=shared,scope=Node1:Node2 -d c1t1d1=Disk1,c1t1d2=Disk2
# sdxdisk -C -c Class1 -g Group1 -d Disk1,Disk2
# sdxvolume -M -c Class1 -g Group1 -v Volume1 -s 1048576


2) プロキシボリュームの作成と結合

運用ドメインにおいて、マスタボリュームのコピー先となるプロキシボリュームを作成し、マスタボリュームと結合します。以下の設定を運用ドメインのノードNode1またはNode2で実施します。

2-1) プロキシボリュームの作成

マスタボリュームVolume1が属している共用クラスClass1に、Volume1と同じサイズのプロキシボリュームを作成します。

ここでは、ディスクc1t1d3のみで構成されるミラーグループGroup2を作成し、ミラーボリュームVolume2を作成する手順を示します。

# sdxdisk -M -c Class1 -d c1t1d3=Disk3
# sdxdisk -C -c Class1 -g Group2 -d Disk3
# sdxvolume -M -c Class1 -g Group2 -v Volume2 -s 1048576

2-2) プロキシボリュームの停止

プロキシボリュームVolume2を全ノードで停止します。

# sdxvolume -F -c Class1 -v Volume2 -e allnodes

2-3) プロキシボリュームの結合

プロキシボリュームVolume2をマスタボリュームVolume1に関連付けて結合します。

# sdxproxy Join -c Class1 -m Volume1 -p Volume2

コマンド復帰後にVolume1からVolume2への等価性コピーが実行され、コピーが完了すると、Volume1とVolume2は等価性維持状態になります。



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