PowerSORT V4.0 使用手引書
目次 索引 前ページ次ページ

第7章 メッセージとエラーコード

7.2 BSORT関数のエラー詳細コード(errdetail)

BSORT関数が実行中にエラーを検出すると、BSRTREC構造体のerrdetailにエラー詳細コードが通知されます。ここでは、errdetailに設定される詳細コードとその意味を示します。

コード

エラーコードの定義値

意味

1

BSERR_VL

bsrtopen関数、またはbsrtclse関数の第1引数に誤りがあります。

2

BSERR_LOAD

PowerSORTのローディングでエラーが発生しました。

3

BSERR_DELETE

PowerSORTを仮想記憶域から消去する処理でエラーが発生しました。

21

BSERR_OVERRECNO

bsrtopen関数で指定したレコード件数を大幅に超えたため、処理できません。

50

BSERR_MEMSIZE

bsrtopen関数で指定したメモリサイズが小さ過ぎます。

51

BSERR_PASSMEM

bsrtopen関数で指定したメモリアドレスの領域は、bsrtclse関数で環境の消去がされていません。

52

BSERR_ALCMEM

PowerSORTの動作に必要な仮想記憶域を確保できません。

53

BSERR_MEMZERO

bsrtopen関数で仮想記憶域のアドレスを指定していますが、仮想記憶域の大きさを指定していません。

54

BSERR_MANYFILE

bsrtopen関数で指定した入力ファイルパス名の数が多過ぎます。

55

BSERR_INFILETAB

bsrtopen関数で指定した入力ファイル名テーブルに誤りがあります。

56

BSERR_BSRTPRIM

bsrtopen関数で指定したBSRTPRIM情報に誤りがあります。

  • bsrtopen関数でマージ機能を指定していますが、ファイル数またはストリング数の指定がありません。
  • 入力ストリング数がBSRTFILEの指定と異なります。
  • 入力ファイルのレコード形式とBSRTPRIMで指定したレコード形式が異なります。
  • 入力ファイルに通常ファイルを指定していますが、通常ファイルのファイルサイズがレコード長の倍数ではありません。

57

BSERR_EXCLUSIVE

排他関係にある機能を指定しました。

  • 先入力先出力(FIFO)機能、サプレス機能とレコード集約機能
  • ソート機能、マージ機能とコピー機能

59

BSERR_KEYTAB

キーテーブルに誤りがあります。

  • キーフィールドがレコードの外を指しています。
  • キーの形式を認識できません。
  • キー長が各データ形式のサポート範囲外です。
  • オプションの指定に誤りがあります。

60

BSERR_SUMTAB

集約テーブルに誤りがあります。

  • 集約キーの数を指定していません。
  • 集約フィールドがレコードの外を指しています。
  • 集約キーの形式を認識できません。
  • 集約キー長がサポート範囲外です。

61

BSERR_DUPKEY

キーフィールドと集約フィールド、または集約フィールド同士が重なっています。

62

BSERR_UNSUPPORT

未サポート機能を指定しています。

63

BSERR_SELTAB

選択テーブルに誤りがあります。

64

BSERR_RECONTAB

再編成テーブルに誤りがあります。

65

BSERR_FILESYS

ファイルシステムの指定に誤りがあります。

66

BSERR_SELSHRTREC

選択フィールドの指定に誤りがあります。

  • 選択フィールドより短いレコードが入力されました。
  • テキストレコード入力中、選択フィールドを含まないレコードが入力されました。

67

BSERR_RCONSHRTREC

再編成フィールドの指定に誤りがあります。

  • 再編成フィールドより短いレコードが入力されました。
  • テキストレコード入力中、再編成フィールドを含まないレコードが入力されました。

68

BSERR_OUTFILETA

出力ファイルテーブルに誤りがあります。

69

BSERR_BSRTOPT

bsrtopen関数で指定したBSRTOPT構造体に誤りがあります。

100

BSERR_NOOPEN

bsrtopen関数を呼び出す前にbsrtput関数bsrtget関数またはbsrtmrge関数を使用しています。

101

BSERR_BSRTPUT

bsrtput関数の使用方法に誤りがあります。

  • bsrtopen関数でファイルからレコードを入力するよう指定したときに、bsrtput関数を使用しています。
  • レコードの受渡しが完了した後にbsrtput関数を使用しています。
  • マージ処理を指定しているときにbsrtput関数を使用しています。

102

BSERR_BSRTGET

bsrtget関数の使用方法に誤りがあります。

  • bsrtopen関数でファイルにレコードを出力するよう指定したときに、bsrtget関数を使用しています。
  • bsrtput関数によるレコードの受渡しが完了する前にbsrtget関数を使用しています。
  • bsrtget関数ですべてのレコードを出力した後にbsrtget関数を使用しています。
  • マージ処理を指定しているときにbsrtget関数を使用しています。

103

BSERR_BSRTMRGE

bsrtmrge関数の使用方法に誤りがあります。

  • bsrtopen関数でファイルからレコードを入力して結果をファイルに出力するよう指定したときに、bsrtmrge関数を使用しています。
  • bsrtmrge関数ですべてのレコードを出力した後にbsrtmrge関数を使用しています。
  • ソート処理を指定しているときにbsrtmrge関数を使用しています。
  • bsrtopen関数で指定したストリング番号より大きい値をbsrtmrge関数のストリング番号に指定しています。

104

BSERR_BSRTCLSE

出力処理の途中でbsrtclse関数を呼び出しました。

110

BSERR_NORECADR

レコードのポインタが設定されていません。

111

BSERR_RECLEN

レコード長に誤りがあります。

114

BSERR_NOTORDER

マージ処理の入力ストリングが並んでいません。

115

BSERR_OVERFLOW

レコード集約処理でオーバフローが発生しました。

116

BSERR_SUMSHRTREC

集約フィールドの指定に誤りがあります。

  • 可変長レコード入力中、集約フィールドを含まない短いレコードが入力されたため、集約処理を中止します。
  • テキストレコード入力中、集約フィールドを含まないレコードが入力されたため、集約処理を中止します。

117

BSERR_NONLF

テキストファイルでレコードの終りに改行文字<LF>がありません。

118

BSERR_EXTSHRTREC

テキストレコード入力中、キーフィールドを含まないレコードが入力されました。

119

BSERR_SUMFIELD

テキストレコードのレコード集約処理中、フィールド内に不適切なコードが発見されたため、レコード集約処理を中止します。

200

BSERR_READFILE

ファイルからレコードの読込み中にエラーが発生しました。

201

BSERR_WRITEFILE

ファイルへのレコード書込み中にエラーが発生しました。

202

BSERR_FILEATTR

ファイルの属性に誤りがあります。ファイル属性の取得に失敗しました。

203

BSERR_TEMPATTR

一時ファイルの属性に誤りがあります。ファイル属性の取得に失敗しました。

204

BSERR_FILEFORMAT

ファイルの形式に誤りがあります。

  • 通常ファイルと順ファイルを混在して指定しました。
  • 相対ファイルまたは索引ファイルを指定しました。
  • メッセージファイルに通常ファイル以外を指定しました。

205

BSERR_SAMEFILE

ファイルパス名の指定に重複があります。

  • 入力ファイルと出力ファイルに同じファイルを指定しました。
  • 入力ファイルとメッセージファイルに同じファイルを指定しました。
  • 出力ファイルとメッセージファイルに同じファイルを指定しました。

206

BSERR_RECFORM

レコード形式に誤りがあります。

  • 固定長ファイルと可変長ファイルを混在して指定しています。
  • 入力と出力のレコード形式が異なっています。

207

BSERR_FILERECLEN

レコード長に誤りがあります。

  • 可変長ファイルを指定したときは、bsrtopen関数で指定した長さよりファイル属性のレコード長の方が長い場合に発生します。
  • 固定長ファイルを指定したときは、bsrtopen関数で指定した長さとファイル属性の長さが異なる場合に発生します。

208

BSERR_FILEOPEN

ファイルのオープンでエラーが発生しました。

209

BSERR_OPENMAX

プロセス内またはシステム内でオープン中のファイルが多過ぎます。または、必要とする一時ファイルの数が多過ぎます。

210

BSERR_FILECLOSE

ファイルのクローズでエラーが発生しました。

211

BSERR_FILEIO

媒体障害、またはソフト障害によるデータ破壊が発生しました。

212

BSERR_TEMPSPACE

一時ファイルの容量が足りません。

213

BSERR_INCORE

インコアソートできません。

214

BSERR_TEMPCREAT

一時ファイルの生成ができません。

215

BSERR_FILENONE

入力または出力に指定したファイルがありません。

216

BSERR_PERMIFILE

入力に指定したファイルには参照許可がありません。

217

BSERR_PERMOFILE

出力に指定したファイルには書込許可がありません。

218

BSERR_PERMMFILE

指定したメッセージファイルには書込許可がありません。

219

BSERR_PERMTFILE

一時ファイルに指定したファイルに参照許可または書込許可がありません。

220

BSERR_MSGSPACE

メッセージファイルの容量が足りません。メッセージファイルへの出力を中断します。

221

BSERR_EXTRECLEN

bsrtopen関数で指定したレコード長に誤りがあります。

222

BSERR_STRFILERE

入力に通常ファイルを指定していますが、通常ファイルを指定した場合は、レコード長の省略はできません。

223

BSERR_CLSEARG

bsrtclse関数の引数に誤りがあります。

224

BSERR_WRITETEMP

一時ファイルへの書込み中にエラーが発生しました。

225

BSERR_READTEMP

一時ファイルからの読込み中にエラーが発生しました。

226

BSERR_ENVAR

環境変数の設定に誤りがあります。

227

BSERR_SUPFILE

スタートアップファイルの指定に誤りがあります。

228

BSERR_SUPFILVAR

スタートアップファイルの内容に誤りがあります。

229

BSERR_PERMSFILE

スタートアップファイルに参照許可がありません。

230

BSERR_EUC

キーフィールドの内部に判別不可能なコードがあります。

231

BSERR_COBOL85

ファイルシステムのエラーが発生しました。

  • 指定したファイルシステムのライブラリがありません。
  • 環境変数(LD_LIBRARY_PATH)の設定に誤りがあります。

232

BSERR_SYMLINK

パス名のチェック中に見つかったシンボリックリンクの数がMAXSYMLINKSを超えました。

233

BSERR_NAMELONG

ファイルパス名が長過ぎます。

234

BSERR_NOTDIR

パスプレフィックスの構成要素にディレクトリでないものがあります。

235

BSERR_ISDIR

指定したパスはディレクトリです。

236

BSERR_OUTNOSPC

出力デバイス上のスペースが足りません。

237

BSERR_FILEBIG

ファイルのサイズがプロセスの限度または最大ファイルサイズを超えました。

238

BSERR_LIBC

システムコールまたはライブラリ関数でエラーが発生しました。

250

BSERR_LOGICAL

PowerSORTの処理に誤りがあります。


目次 索引 前ページ次ページ

All Rights Reserved, Copyright(C) 富士通株式会社 2005