Interstage Application Server Smart Repositoryユーザーズガイド
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第3章 アプリケーションの作成(JNDI)> 3.1 JNDIの使用方法> 3.1.2 アプリケーションの処理手順

3.1.2.1 環境プロパティの設定

 以下のJNDIの環境プロパティを設定してください。

環境プロパティ(ENVIRONMENT PROPERTIES)

 JNDIの環境プロパティを以下に示します。

プロパティ名

指定する値

必須

javax.naming.Context.INITIAL_CONTEXT_FACTORY

LDAPを使用する場合には必ず“com.sun.jndi.ldap.LdapCtxFactory”を指定します。

javax.naming.Context.PROVIDER_URL

リポジトリサーバのURL情報を指定します。
“ldap://ホスト名:ポート番号”の形式で指定してください。

javax.naming.Context.SECURITY_AUTHENTICATION

リポジトリサーバへバインドする際に使用する認証メカニズムを指定します。
指定方法は“認証メカニズム”を参照してください。

javax.naming.Context.SECURITY_PRINCIPAL

リポジトリサーバへバインドする際のDN名を指定します。省略値はアノニマス(匿名ユーザ)です。

 

javax.naming.Context.SECURITY_CREDENTIALS

リポジトリサーバへバインドする際のパスワードを指定します。省略値はパスワードなしです。

 

"java.naming.ldap.version"

リポジトリサーバとの通信時に使用するプロトコルバージョンを指定します。
LDAPバージョン2なら“2”、バージョン3なら“3”を指定します。省略値はLDAPバージョン3です。

 

"java.naming.ldap.attributes.binary"

バイナリシンタックスをもつ属性を指定します。
複数指定する場合は、空白で区切って指定します。

 

"java.naming.ldap.deleteRDN"

rename()の際に古いRDNが削除されるかどうかを指定します。省略値はtrueです。

 

"java.naming.ldap.typesOnly"

search()およびgetAttributes()に属性タイプのみが返されるかどうかを“true”または“false”を指定します。省略値はfalseです。

 

"java.naming.ldap.ref.separator"

javaReferenceAddress 属性のRefAddrオブジェクトをエンコーディングするときに使用する文字を指定します。

 

"com.sun.jndi.ldap.trace.ber"

LDAPプロトコルトレースを書き込む出力ストリームを指定します。この環境プロパティは必須の項目ではありませんが、可能な限り指定することを推奨します。指定方法の詳細は“LDAPプロトコルトレース”を参照してください。

 

 ◎ : 必須
 空欄 : 省略可能

javax.naming.Context.SECURITY_AUTHENTICATION

認証メカニズ

 この環境プロパティは、認証メカニズムを指定します。リポジトリサーバへバインドする際に使用する認証メカニズムを指定します。値に“none”または“simple”を指定してください。

env.put( Context.SECURITY_AUTHENTICATION, "none" );

 認証メカニズムに指定できる値を示します。

説明

none

アノニマス(匿名ユーザ)認証を指定します。

simple

簡易認証を指定します。

com.sun.jndi.ldap.trace.ber

LDAPプロトコルトレース

 この環境プロパティに、LDAPプロトコルトレースを書き込む出力ストリーム(java.io.OutputStreamオブジェクト)を指定してください。

 LDAPプロトコルでのアクセス情報を確認したい場合や、トラブル発生時の対処において必要となります。JNDIアプリケーションを作成する際に事前に本環境パラメタを指定することを推奨します。

env.put( com.sun.jndi.ldap.trace.ber, System.out);


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